"彼ら"の存在を初めて知ったのは、たぶん6〜7年前のこと。
書店主の友人Yから「ちょっと面白いひとたちがいるんだよ」と名前や説明を聞いたときは、正直、どんなことをしているんだか、ピンときていなかった。
そして2年ほど前、お店を訪ねてきてくれた一人の青年Tくんと親しくなった。
聞けば、T青年は"彼ら"の一員だという。
ふたたび"彼ら"の存在が、ぐっと近づいてきて、それからというもの、その動きから目が離せずにいる。
"彼ら"も、どんどん魅惑的に動き、メジャーにもなり、あちらこちらで名前が聞かれるようになってきた。
"彼ら"の名は
『ブックピックオーケストラ』。
編集者や書店員、さらには本にまったく関係のない職種の人まで、「とにかく本が好き」という一点で集まった有志による、本にまつわる様々な企みをおこなうグループ。
ある時は、カフェやギャラリーで古書販売のコーナーを設置し、運営。(→渋谷の「SUNDAY ISSUE」、益子の「スターネット」、那須の「CAFE SHOZO」など。)
又ある時は、既存の文庫本に手を加えて、プレゼントや絵画のように楽しむヒントやアイデアを提案してくれたり。(→『
文庫本葉書』など。)
さらにある時には、紙ひこうきを飛ばして、一冊の運命の本へと導かせてくれたり...。(→『
BOARDING TO BOOKS』)
「人」と「本」との出会い。
その可能性を、あらゆる方向から拡げようとしてくれる...
例えはオカシイかもしれないが、お見合いを薦めるちょっぴりおせっかいな親戚のおばちゃんみたいな存在!
でも、この「おせっかい」が、時としてほんとうに運命の出会いを連れてきてくれたりする。
本も人と同じで、自分のなかでいつしか「好き/苦手」「興味あり/なし」の線を引いてしまうと、それから先はなかなか一線を越えられずに、本屋さんのなかでも決まったジャンルのコーナーや作家名の前にしか、立たなくなるもの。
あえて避けないまでも、なにげなくスルーしてしまう本。
そこに隠れている鉱石にある角度から光を照らして、「あれ?」と手に取らせてみる。
その心憎いまでの手練手管の手法の数々には、いつも舌を巻き、やられた〜と思わずにはいられない。
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そんな『ブックピックオーケストラ』のメンバーが、今度はこの北軽井沢を舞台に、「自然のなかで本と出会う」そのことのためだけの贅沢な一日を、まるまる演出・プロデュースしてくれることに!
それが、今、お知らせ中の
『a day for books at 夏の麦小舎』です。
自然の中で一日ゆっくり本を読んで過してほしい__。
その願いが、私たちが「麦小舎」という店を作った理由でもあり、今も変わらず根底にあり続けるもの。
今回、ブックピックさんの力を借りて、その願いをひとつのカタチとして実現できること、みなさんと共有できること、とても楽しみでなりません。
概要だけを読むと、なんだか人前で恥ずかしいことをするのかな、とか、難しいことならカンベンだわ、とか、尻込みしてしまう人もいるかもしれないけれど、実際はそんなことはなくて...。
普段からたくさん本を読んでいなきゃいけない訳でも、読書家でなければいけないことも、ありません。
前半は、(お天気さえよければ)広大な浅間牧場の草原でのんびりゴロゴロお昼寝&読書。
大自然の中で読みたくなるような本たちを、こちらでご用意します。
もしもお気に入りの一説が見つかったら、周りの方へそっと教えてあげましょう。
後半は「麦小舎」に移動して、この日のための特別なランチを。
お腹もいっぱいになったところで、自分だけのオリジナルの「文庫本葉書」をチクチク作ってみましょう。
ぶきっちょさんでも大丈夫。ブックピックのメンバーが作り方をサポートしてくれます。
文中の一章を添えて、大切な人へ本を贈る。たまにはそんな粋なプレゼント、してみたいものです。
締めくくりはおやつの時間。きっとその頃には、居合わせた方、皆うちとけて、お喋りも弾むことでしょう。
その日の麦小舎は一日貸し切り。喧噪を逃れた森の片隅で、オトナの夏休みの一日をゆったり楽しんでもらえたらと思います。
きっと、他ではなかなか味わえない、記憶に残る一日になるはず。
詳細は、
こちらのブログ記事をご覧ください。
引き続き、参加者を募集中です。
群馬、長野、さらには関東圏の方なら、十分日帰り圏内ですし、夏休みということで軽井沢観光と併せてお泊まりでいらしてもよいかも!
アクセスやご不明・ご不安な点は、同じくメールにてなんなりとお問合せください。
少人数での開催ですので、お時間など、お一人ずつの事情にもお応えしながらの開催も可能です。
お申し込み、お待ちしております!