カレンダーをひらり。3月になりました。
3月、弥生、ひいなつき......なんてきらきら眩しいんでしょう!
一般的に“始まり”を意味するのは4月ですが、こちらに暮らすようになってから、始まり、再スタート、と言えば、断然3月です。
見た目にはまだまだ雪まみれ。春の「は」の字も見つけることはできませんが、目に見えない雪の下で、確実に何かが動き始める...、そんな期待に満ちた月の始まりです。
先日なにかで読んだのですが、ローマ時代より前には、暦のなかに1月と2月は存在しなかったのだとか。
暦はそもそも農作期を知るために作られたもので、農閑期となるこのふた月は、日にちを数える必要がなかったんだそうです。
(数字の7を意味するseptが9月、8に当たるoctが10月...、と2ヶ月分ずれているのは、そのためなんですね。)
カレンダーにはない空白の1・2月が過ぎて、一年の始まりは3月から。
なんだか北軽井沢暮らしにもぴったり重なる考え方。気に入りました(笑)。
これからは、森暮らしのカレンダーは10枚だけ。
1〜2月は堂々と冬眠を貪ることにしましょう。
だって、暦にも出てこない、幻の日々なのですから。
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1週間ほど、一人+数匹を置き去りにして、避寒旅行に出ていました。
仕事を兼ねた東京滞在のあとは、実家の両親の暮らす伊東市へ。
思ったよりは空気が冷たかったのだけど、それでも季節は一足も二足も早く。
春靄にかすむ大島。
河津桜も例年よりは遅れ気味。全体的には2分咲きほど。
今週末にはたくさんのひとが訪れそう。
桜のピンク。菜の花の黄色。水仙の白。
伊豆半島ならではの春の風景。
修善寺の近く、湯ヶ島温泉郷・吉奈温泉「
東府や」でのランチ。
足湯のあるベーカリーのパンもどれも美味しかったなぁ。
少し前に体調を崩したと聞いて心配だった元同居猫のチャアボウ。
持ち直してくれてひと安心。まだまだ元気でいてくれなくちゃ。
暖かいところでそんなにのんびりして、帰ってきたくなくなるんじゃないの?と言われていたけれど、不思議なもので。
南アルプスのトゲトゲした雪の峰を見てそわそわし、八ヶ岳のキリっとした山並みにわくわくし、見慣れた白マント姿の浅間山が見えてきたところでじわじわと嬉しさがこみ上げてきて。
寒いの、辛いのと文句を言っておきながら、帰りたくなる場所は此処以外にはないようです。
しょうがないなあ。
リフレッシュさせてもらったし、暦も始まったことですし、そろそろ目覚める支度をしなくては、ね。