先週末をもって、今シーズンのカフェ営業は終わりました。
4月下旬から11月まで。7ヶ月間、足を運んでくださり、ありがとうございます。
年々、この7ヶ月が過ぎるのが早くなっていて、小屋開きと同時に大雪に見舞われた日のことが、ついこの間のようです。
2006年のオープンから数えて、8シーズンが過ぎました。
ことわざで言えば、ようやく柿の木が実をつける頃...。
柿があまり好きではないので今ひとつありがたみが湧きませんが、とにかく何事も続けてみなければ見えてこない景色があると思うので、その意味ではなんとか1段、階段を登ることができて、ホッとしています。
これもひとえに(突然あらたまる!)立ち寄ってくれるお客さんのおかげ。
商売のようなそうでもないような、相変わらずおままごとのようなお店ではありますが、来てくれるお客さんがいなければ面白くもなんともない。
こんな不便な場所に来てくれる人がいるんだろうか...という不安は、何年経っても消えることはなく。
それでも毎週、波はあってもどなたかはやって来てくれて。本当にありがたいことです。
いつもそうなのですが、今年も「ああー、働いたなー」というより、「ああー、楽しませてもらったなー」という気持ち。
たまに取材を受けるときなどは、かっこつけて「お客さまにほっとひと息ついてもらえるような空間を提供できたら...」みたいなことを言ってしまったりしますが、実情はそんな高尚なものではなく。
単にわたしたちが、面白がったり、楽しませてもらいたいから、続けている...、ただそれだけだと思います。
なんだか自分勝手なようで、すみません!
でもこの「楽しむ」気持ちをいかに持続できるかが、お店を続けていく上でかなり重要なことなんじゃないか、と、薄々感じ始めているところ。
8年といったって、大きな変化も前進もなく、自慢になるようなことも何もありませんが、ただひとつ、少し誇れるとするならば、この場所でお店をやれることがますます「楽しい!」と、声を大にして言えることかしら。
そのためには、(矛盾しているように聴こえるかもしれないけれど、)きちんと「お店を離れる」時間も必要だったりするわけで。
来シーズンもめいっぱい楽しみ、楽しんでもらえるように、このあと数ヶ月は「麦小舎さんのひと」から離れて過ごそうと思います。(半分冬眠しながら...)
あ、とはいえ、
「キジブックス」のオンラインショップには気まぐれに「読書の冬」用の本は追加していきますので、ときどき覗いてみてください。
何処かへ、ぶらりと出張もするかもしれません。
それと、ここしばらくモジモジ温めて続けていて、春が来る前にはカタチにしたいと思うことなどもあり、そんなお知らせも早めにできたらいいなあ。
また来春、この場所で、お待ちしております。
まってるぜ。