昨日、新しい雑誌が創刊されました。
その名も「あたらさん」。
「あたら」とは、「もったいない」という意味の古語だそう。地方によっては、今も使われている言葉。
この雑誌の気になる理由その1。「暮らしの手帖」社から発刊ということ。
最近は、装幀のお洒落さなどから、若いひとのなかに再びブームともなった「暮らしの手帖」。
昭和23年創刊。読者に、偏らない本物の情報を伝えるために、広告はいっさい載せない、という姿勢は、今の時代氾濫するあまたの雑誌の中でも、いまだ他の追随を許さない、かっこよさであり、潔さでもあります。
そんな「暮らしの手帖」から別冊として生まれるこの新雑誌。主たるテーマは、一口にいってしまえば流行の「スローライフ」の提案ということになるのでしょうが、人気のモデルさんや料理研究家などが表に出てこない、骨太の「スロー@ニッポン」を見せてくれることを期待したいです。
そして、気になる理由のその2。
編集室が、なんと、軽井沢からローカル線「しなの鉄道」で2つ離れた「信濃追分駅」(無人駅です!)内に作られたということ!
駅舎に編集室。それも、普段の乗降数がいったい何人いるのかしら、と思うような、忘れ去られたような駅に、です。びっくりしました。
編集長となった方が、小さい頃から追分に別荘があり、訪ねてきていた思い入れがあってのこと、ということですが、その発想!斬新ですね。
同じ町で、同じ雑誌を作る仕事に携わっているものとして、少なからず衝撃を受けました。
地方にいても、というより、地方だからこそ、発信していけるものがあるのでは・・・。
常日頃、ぼんやりと自分が考えていたことを、バシッと肯定してもらえたような、なんとなく嬉しいような、他人事ながらうまく行くかしら、、と気を揉んでしまうような、おもはゆい気持ち。
でも、こうした動きから、ここのところ、人口は増えつつあっても、目に見える新しい変化に乏しく、停滞ムードの軽井沢近辺が、ちょっと活性化していってくれたら嬉しいことです。
編集室は見学しに行ってもいいそうです。近々、覗きに行かせてもらおう。
そんな折、いまんとこの本業の方の雑誌の最新刊が、明日発刊。
思ったように仕上がってくるか、んんー、心配。。。
暮らしの手帖社ホームページ
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