【9】浅間山の雪形(雪渓)
浅間の山麓に暮らす人たちは、それぞれ、自分の「雪形」を持っているように思います。
雪形とは、融け始めた山肌に表れる残雪の模様。雪渓のこと。
有名なところでは、信州側の小諸や佐久側にあらわれる「鯉の滝登り」や、上州・嬬恋側から見える「逆さ馬」など。
鯉について言えば、細長い雪渓さえあればほとんど魚のように見えるのでは?と意地悪のひとつも言いたくなるアバウトさがまた魅力(笑)。地元の名物の鯉になぞらえるところに、微笑ましい郷土愛を感じます。
「逆さ馬」については、タイミングよく見られると「おお、たしかに!」と思わず感動します。
その山をバックに、黒々と耕した広大な畑では、キャベツの苗植えがスタート。
雪形は農作業の始まりの合図とされていて、これだけ情報化された現代でも、地元の人同志の会話ではかなり普通に出てきます。
そして、私たちが個人的に雪形として愛でているのが、北軽井沢から見て左(東)の山裾に表れる「白い鳥」の模様。(下の写真)
これはかなりはっきり翼を広げた鳥の姿に見えると思うのですが、あまり他の方からは聞かないような…。
その鳥模様、今年は先週前に早くも確認でき、雨も降ったあとの今日では、すでにだいぶやせ細って貧相な格好になってしまいました。
例年なら、今はまだ山は真っ白で、GW過ぎにようやく現れ始めるもの。やっぱり春が一歩も二歩も早いのです。
ただ、明日以降の予報では雪マークも出ているので、もう一度、装いも新たに再登場!もあるかもしれません。
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【10】麦の寝床。
室内で、それも夜に感じられる「ああ、春だねえ」という1コマ。
それがこの麦の寝場所。
冬の間、私たちと同じ分厚い毛布の奥の奥に潜り込んでいた彼女が、気づけば「地上」で丸まっている!
それも、2つの枕と枕の間がお気に入り。お尻をびっちり両側の枕に押し付けたいようで、これ以上、隙間が広くても狭くても「定位置へ直せ!」と怒ります。
ずっとここで安眠してくれるならそれはそれでよいのですが、夜中には寒く感じるようで、そこからは顔を叩かれ、頭に爪を立てられ、「布団へ入れろ」アピールの開始。
入ったら入ったでまた暑いので、しばらくするとバフンっと飛び出し、また「入れろ」の繰り返し… 。おかげで寝不足。
春眠暁を覚えずとは、よくいったものだと思います。(違いますけど… )
ここにもなにか「雪形」ならぬ「猫形」が見えるようですね。。