2015年の長かった秋も、唐突に終わりが告げられました。
25日(水)の午後、湿った雪がうっすら積もり、こんなものかと安心していたら、翌朝、起きてみればあたり一面、すっぽり銀世界。
北軽井沢で20cmほど。
水っぽい雪だし、気温があがれば融けるだろうとこれまたタカをくくっていたら、気温も上がらない上に北風が冷たく、一向に融けずにガリガリに凍ってしまった。
11月から、さらには初雪でここまでがっちりというのはなかなかない。
囁かれているように、この冬の多雪の前触れなのかな。
「浅間に3回積もれば里にも雪が降る」の言い伝えも、気象の変化で年々アテにできなくなってきてしまった。
雪のあともしばらく雲隠れしていたその浅間山が、昨日の朝、姿を見せた。
秋枯れの丸坊主から、一気に裾まで真っ白のドレスにお召替え。
毎年のことながら、このお色直し後の姿には、寒さも足元の悪さも忘れて、見惚れずにはいられない。
雪をかぶった浅間は、特に北軽井沢側(北東側)からの山容がもっとも美しいと思う。
南面からは中腹より上に帽子をかぶったように見える雪化粧も、こちらからは裾野まで隙間なく白。
向かって左側の滑らかですべすべした山肌と、右側の鬼押出し溶岩流跡のゴツゴツが際立ってみえるのとの対比もたまらない!
山の大きさもいちだんと大きく見える。
初雪の前日までの小春日和を思うとまるで別世界のようだけど、じわじわやられるよりもいっそ清々しいかもしれない。
今年も山麓の冬が始まりました。