新年明けてのご挨拶も結局スロースターター…
気づけば、小正月のどんど焼きも終わってしまいました。
今年の正月休みは、春のような暖かさ。(正月3日に、素手で車の水洗いができてしまうなんて、おそらく初めてのこと!)
雪も引き続きまったくありません。
数日前からやっとこの時期らしく冷え込んできて、来週は少し雪も降りそうな予報に。
暖かさと雪のないらくちんさにすっかり体が慣れてしまったので、あらためて気を引き締めなくてはいけません。
北軽井沢暮らしも、今年で12年目。干支もひとめぐりです。
まったくあっという間で驚いてしまいます。
12年だからということでもないのですが、昨年あたりから「節目」を感じることも多くなってきて、この冬はいつにもまして、これまで、と、これから、についていろいろと頭を巡らせています。
新年を機に、すっきりとこれからの目標について書き初めでもして、バーンと張り出したりできればよいのですが、そこまで潔くなれずに、いまだ迷いのど真ん中。
先日もふと、「四十にして惑わずというけれど、こちらに移住をしてきてすぐの10年前くらいのほうが、よっぽど泰然としていられたなあ。今の方が惑ってばかりだ」と気づきました。
ゼロからの新しい生活で、惑っている暇もなく、怖いもの知らずだったとも言えますし、裏を返せば、それだけこちらでの暮らしがある程度、定着したものになってきたからかもしれません。
すったもんだと走り抜けてきて、ふっと立ち止まって、落ち着いてまわりを見回してみて、ここが目指してきた場所だったんだっけ…、と不安になるのは、なにも移住者に限らず、これくらいの年齢になれば誰しも、どんな場所にいても、感じるものなのだろうと思います。
そんなモヤモヤが漂い始めていた昨年、オットYが突然、転職を決めました。
これまで「麦小舎」の週末営業と並行して、農作業、大工、スキー場、郵便配達などなど遍歴を重ねてきましたが、初めての"正社員"という待遇です。
これも、やっぱり同じ惑いを感じ始めていたYなりの決断でした。
(決めたとなると実行の早いのが彼のすごいところです。)
森林組合の仕事は、予想どおり彼には適職だったようで、肉体的にはハードですが、楽しそうに"機嫌良く"(←これってけっこう大事なことです)通っていて、頼もしく、私も心から応援したいと思っています。
問題は、さてお前(私)はどうするの?ということ。
今年の始まりは、その模索からのスタート。
季節柄、引きこもり気味になることも多く、深刻に考え始めると、ひとりずぶずぶと沈みこみそうになってしまう……
なので、日々悩まない日はありませんが、とにかく“動きながら考える”ことにしてみました。
折しも、昨年後半から身近に新たなプロジェクトのようなものも立ち上がっていて、あらたな挑戦の場もいただいています。
あっちにこっちに首をつっこんでフラフラする性分は、いい年をして落ち着かず、こんなはずではなかったのになぁ、、と途方に暮れることもあるのですが、逆にそんなことが許される環境をプラスにとらえて、蛇行しながらも走り続けてみれば、自然と見えてくるものがあるのかも… 。(だったら、いいな…… 小声)
なにやら心もとない新年一発目のご挨拶になっておりますが、ともかくも、今年も山のふもとで道に迷ったりつまずいたりしながらも、よく食べ、よく眠り、よく笑い、よく働き、同じくらいよく遊びながら、進んでいければと思います。
少しずつ具体的なお知らせもしていきたいと思いますので、ときどきは覗いてみてください。
本年も、どうぞよろしくお願い致します!
__小正月なのにまったく雪のない北軽井沢より。
<冒頭の写真>
先週1月8日、上田市の信濃国分寺の「八日堂縁日」で、念願の「蘇民将来符」をいただいてきました!
奈良時代から続くといわれる八日堂特製(?)の木製の護符。
上田に行くとあちこちで見かけるので、ずっと気になる存在だったのですが、ようやくお参りと入手が叶いました。
どうぞ一年、お見守りくださいますように。