3月。弥生。ぽかぽか陽気に汗ばむほど。
雪はすっかり溶けてなくなり、地面はぬぷぬぷ。ふかふかのクッションの上を歩くみたい。
北側の玄関まわりは、陽が当たりにくく、例年のごとくぐしゃぐしゃ。
沼地に足が取られぬよう、ぐるりと大きく迂回して通らないといけない。
近頃の休みの朝の定番は、ホットサンド。
ホットサンドメーカーを通販で手に入れてからは、いろんなものを挟んで焼いてみる。
ベーコンと目玉焼き入りも、マヨネーズであえた卵サンドも、今朝のミニハンバーグサンドも、美味しかった。
相方が試しにやってみたどら焼き(!)も、なかなかイケた。
ほんとうは、パンのみみをちぎれるように挟みたかったのだけど、このメーカーだとすっぽり入ってしまうのが残念なところ。
キュッとがま口のように綴じられた端っこのカリカリが堪らない。
ゆったり朝ごはんも束の間。休みの日の小舎は忙しい。
今日は、庭の栗の木のところに、ベンチを作り始める。
庭の端の一番浅間山に近いところに、大きな栗やどんぐりの木が3本あって、そのあたりにベンチか何か置いて、ひと休みできるスペースにできたらいいな、とずっと思っていた。
それなら、と相方が、適当な廃材で根太を組み、木の周りをぐるりと囲んでくれた。
あとは放射線状に板を張っていく。ペンキ塗りは私も手伝った。
仮に組んだ状態で、早速ランチ。大きな木の下は、安心感がある。
この木もだいぶおじいさんになってきてるけれど、まだまだ新しい芽が顔を出してる。
この家が出来た当時は、華奢で、人の背丈の2倍くらいしかなかったのに。大きくなりました。
この夏は、ここにハンモックも吊るして、お客さんに寛いでもらう予定。
題して、「マウントビュー栗の木テラス」! 山も見えるし、特等席ですよ。
楽しい作業ばかりでないのが山小屋暮らし。
最近、めっきり流れが悪くなった排水。先日、浄化槽は掃除をしてもらったけれど、どうやらもうその先の管が詰まってしまったらしく、今日は蓋を開けて、堪った水を汲み出し出来るところまでやってみる。
これはなかなかどうして、大変な作業なのです。詳しく書く事は避けておきますが...。
このあたりは、まだ下水の設備ができていないので、各家庭には浄化槽があり、そこで排水を濾過して、浸透枡へ送り、管を通してさらに先の浸透枡から地中へと滲み込ませる。
その枡も配管も、以前に交換してからそろそろ10年。交換時期にきていた。
手の届く範囲の掃除は、相方が身体半分、地面に潜ったようになりながらやってはみたけれど、問題はさらにその先であることが判明し、断念。ここから後はプロに頼むしかない。
下水の整った暮らしでは、水道をじゃーと流し、トイレの水もゴーと流してしまえば、あとは知ったことではない。
こうして、"その先の世界"を覗いてみると、生活から出る排水がいかに汚れているかが目に見えて、流すモノにも気を遣わなくちゃいけない、と実感する。
下水があっても、それは同じことなのだけれど。
今日のもう一つの収穫。
家の前の横に細長い畑用の土地を、年間で貸してもらうことができた。
一昨年までは、ある方が借りていて、せっせと野菜づくりをされていたのに、去年は何もされずに放置されていた。
ダメもとで聞いてみようと、相方が地主さんのもとを訪ねると、気のいい農家のご主人で、とんとん拍子に(それも格安で!)貸して頂けることに。
去年自分たちで借りた菜園スペースから比べたら、10倍くらいの大きさ。
2人でやるならちょうどマックスのベストな広さ、で、それも家の目の前なのである。
これで今年は、お店の食材で使う野菜も、だいぶ自給で賄えそう。
頼んでみるものです。
夕方から温泉に出かけて、出た頃にはすっかりお腹が空いたので、ひさびさの「えびまん」で晩ごはん。
AさんとSちゃんの絶妙な掛け合いのお喋りに、お腹も気持ちも愉快になって、帰宅。
そろそろ「お店はいつから?」と聞かれることが増えてきた。
今年は4月14日オープンを目指します(....が、こちらもあくまで予定、笑)。
その前にしなければいけないことがてんこ盛りで、早くもテンパリ気味(早いぞ、汗)。
春の到来が早過ぎて、追いついていけません。。