3連休が終わった高原の町は、また梅雨時のような天気に逆もどり。
豪雨になったり、濃い霧に包まれたり。
夏休みの先陣をきって訪れたひともいったん去って、町は静か。
近くの民宿で毎年合宿をする応援部の叫び声と太鼓のリズムが、夏休みの到来を教えてくれます。
連休は、関越道や上信越道の渋滞が酷かったとのこと。
(みんな辿り着けてないんじゃない?という先日の呟きは、あながち間違いではなかったよう。)
こうなると、お盆の頃はどうなっちゃうんだろう?まともにぶつけると大変なことになってしまうかも...。1000円効果も善し悪しです、ホントに。
週の谷間、ほっと一息かと思いきや、農園も忙しいし、今週は特に平日も少なくて、なんやかやと目白押し。
今日の昼間も、キャベツの収穫とセロリの雑草除けとで、日食どころではないのでした!(どちらにしても曇っててよく分からなかった...)
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少し前のことですが。
世間では梅じたくに忙しいこの時期、我が家にはなぜか季節外れのリンゴの香り。。
いただいたはじきもののリンゴを使って、相方が突然、酵母づくりを試し始めた。

煮沸した瓶にカットしたリンゴとお水を入れ、室温で放っておくこと3日間ほど。
徐々にぶくぶく泡だってきて、5日目、液体もジュースのように濁ってフタを開けるとお酒のような香り。
今度はこの液に、3日間ほど小麦粉と塩を少しずつ加えて、混ぜていく。お好み焼きのようなドロドロした状態からさらっとなめらかな感じになったら、元種の完成らしい。
ここまではほぼ放ったらかしでも、リンゴは自分自身の酵母菌と糖分を活かして自然に発酵してくれる。菌はすごい。
時間に余裕のある日を見計らって、さっそくパンづくり。
こねて、1次発酵、ベンチタイムをおいて、成形して、2次発酵。
午前中に始めたのに、できあがりは夕方近く。その間、発酵具合も気になるためちょくちょく様子を窺いながら。イーストを使って焼くいつものパンと較べたら3〜4倍もの時間がかかる。
すりおろしのリンゴも加えたので、焼き上がりは甘酸っぱいリンゴまるまるのパン。
うっとりいい香り〜と喜ぶ私の横で、「こらぁムリだな」と呟く相方。
ムリというのは、お店用に使うのは、という意味。たしかに。一回にこれだけ時間がかかっていたら、オーブンが何台あっても足りません。
おうちでゆっくり試せる方にはもちろん、おすすめですよ。

焼きたてパンにバターを垂らして、ちょうどありんこさんに頂いたばかりの、赤すぐり・木いちご・あんずのジャム(これが食べるのがもったいないくらいきれいなルビー色!)をたっぷり乗せて。
ウガーっ!ウマい、ウマいよーー!
酵母ならではの酸味と甘み。カリッと&もちもちっと、な独特の食感。
ありさんが丹精こめて作るジャムは、いつもどれも信じられないくらい美味しい。素材の組み合わせも、出来上がりのふるふる感も絶妙だし、フルーツもこんなふうに仕立ててもらえるんだったら本望のはず。(今はなくならないようなくならないよう、祈りながらちょっとずつ味わってマス。)
相方の酵母パンチャレンジ。
ムリとは言わず、また試してくれたらいいのになー♪(←他力本願)