「buriki+BOOKLUCK」始まっています!



(上左)物置と化していた離れの小屋がこんなふうに変身しました。
(上右)剥き出しの壁や柱もそのまま。でもかえってそれが面白かったかも。
(中左)3畳くらいのスペースに本がみっちり。この狭さが逆に癖になる感じ。いつまでも篭っていられます。(やっぱり同時に3人がMAXです!)
(中右)本は写真集から文庫まで、美術書からサブカルものまで、様々です。
(下左)山村さんの手がけたお仕事を集めたライブラリコーナー(ここにあるのは非売品です)。
(下右)本を買ってくれた方には、小山さん作の「特製burikiしおり」をプレゼント。これがまた可愛いのだ!
期間限定古本屋、この3日間に早速たくさんの方に覗いてもらっています。
カフェの母屋に入る前に突然小屋があり、中には何故だか本が並んでいる.....、知らない人はもちろん、知って来た人も恐る恐る不安げに足を踏み入れていました!
でもこの小さなスペース、自分で言うのもナンですが、突貫で作り上げた割にはなんともイイ味出しているのです。もちろんお二人の用意してきてくれた本が盛り上げてくれているのですが。写真ではうまく伝わらないのでぜひ実物(実空間)を見てもらいたいです。
すでにこの3日間で、本もだいぶ引き取られていきました。(なんといってもお買い得なモノが多いです!)
私も陳列中に気になっていて「もし売れ残ったら買おう」と思っていたものもあっという間に旅だって行き、なかにはレジにもってこられた時に「え、こんなのあったんだ!」と悔しくて地団駄踏みそうになるものも....!
それから、昨日覗いたときには特に気にならなかった本が、翌日整理しながら見たときに猛烈に欲しくなってしまったり。古本って、時々そんな不思議な魅力を放ちます。
今回は所有欲をぐっとこらえて眺めることで自分をなぐさめつつ店番していますので、どうぞまだまだ残りの3週間、お待ちしております!
(それにしても、古本屋稼業というのはその欲求の狭間でツライものだな〜と知りました。)
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初日に行なわれた「BOOK WORKSHOP」は、10名の参加者の方と、山村さん・小山さんとで、終始楽しく和やかに行なわれました。
第一部の「写真の編集講座」では、皆さん、とりあえず写真は持ってきたものの何をどうするのかしら、、と初めは不安げな様子。(私も詳細は聞いていなかったので一緒にソワソワ。)
まず山村さんから30分ほど「編集のコツ」のレクチャーがあり、それが終わると「では皆さん、今の内容を踏まえて、お持ちの写真を並び替えてみましょう」と。え!そんないきなり!?
真剣な表情で黙々と作業をする皆さん。その後、各自、自分の写真を1ページずつ開いて見せながらの発表タイム。

そこで横からこっそり覗き見ていた私はホントにびっくり。それぞれの方の並べ方・見せ方がもうきちんと「編集」されていて、物語や流れが確実に表現されているのです!愛犬の写真、旅の記録、日常の何気ない一コマ....、被写体や撮り方も様々ですが、さっきまで脈絡なく寄せ集められていた写真たちが、突然生き生きと話しかけてくるように見えるのです。
実は、最初のレクチャー部分を、バタバタしていて聞き漏らしてしまった私。いったい、山村さんはどんなコツを教えてくれたのでしょう!? 気になる、ものすごっく気になりますっ。

ちらりと耳に入ったお話の中に、「手にして眺めたときにどこかこの本イイな、気持ちがいいなと感じる本には、やっぱりきちんと"理由"がある」というお話がありました。その"理由"づけこそが編集ということ。作るほうは、ただなんとなく、ではなくて、一定のセオリーに乗っ取って表現することで、読む側を引き寄せられるかどうかが決まるのです。
今回はそのセオリーのほんの入口を教えてくれたのだと思いますが、その入口を知るだけでも表現する楽しみはぐっと広がります。
参加された方たちが、短い発表時間の中でもその楽しみを見つけ始めて、みるみる嬉しそうな顔に変わっていくのを見て、私まで嬉しくなりました。

さらに第二部は、うってかわって「図工」の時間。小山さんが用意してきてくれたのは、革などに焼きゴテで印をつけられる「箔押し」の道具。好きな模様のスタンプと箔を選んで、熱したコテで数秒押し付ければ、あっという間にその場で完成することができます。
皆さんコツを掴んだら、ご自分の財布や手帖など革の部分にギュギュとスタンプ。ちょっとくらいブレても滲んでもそれもまた良し。この作業をする頃には皆さんすっかり打ち解けて、お友達同士のように作品を見せ合ったりとっても良い雰囲気。
当初、4時間という設定時間は長過ぎたかな〜と心配していたのですが、途中お茶の休憩も挟みながらあっという間に過ぎて結局はちょうどよく。

終わってからも、「とても満足しました」「楽しかった、参加して良かった!」という感想を聞くことができて、こちらとしてもホッとしているところ。
でも、ほんとうに、充実したよいワークショップが出来たと思います。
山村さん、小山さん、参加者の皆さんに、心から感謝を。
またこういう機会や場を作っていけたらいいなと思っています。
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ええと、それから、気になるアレの出来映えについては、このあと、つづきます!!