なぜだか最近、美味しいものに関する噂が、ある町のほうから
立て続けに聞こえてきます。
普段はグルメ情報に関して、どちらかといえば腰の重たい方なのですが、
今回はどうにも「呼ばれて」しまっている気がして...
というわけで、夏至にふさわしい暑さを、朝から予感させていた昨日、
ぷらりとその町の方へ、出かけてみることにしました。
その町というのは、軽井沢の隣の隣の隣くらいにある上田市のこと。
北軽井沢からは、嬬恋村から鳥居峠を越える「上州コース」と
軽井沢から浅間サンラインをひた走る「信濃路コース」を
選んで行くことができます。
前者を往路に選んだところ、1時間足らずで到着しました。
意気込んでやってきたものの、地理感覚も何もわからない2人。
とりあえず駅前の商店街ふらふらとしていると、運良く見つけました。
かわいい女子軍からのご推奨のお店、
「トラフィックデパートメントストア」です。
1Fがカフェとベーカリー、2Fでセレクト雑貨や家具を扱う複合ショップ。
イームズのチェアやフィンランド・アラビア社の食器、イッタラのガラスなど
なんだかこのテのモノたちに久しぶりに出会ったような気がします(笑)。
店主のお兄さんによれば、「あくまで地元のひとをターゲットに」とのこと。
その心意気、かっこいい。
現に、私たちの目の前で、地元の奥様(おばちゃま?)風の方が、
家具を注文していました。
東京だから、地方だから、という考えの方が偏見ですね。
炎天下の散策を続ける前に、カフェにて「アイスバナナモカ」と
「ココナッツアイスミルクティ」で糖分補給♪
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The Traffic Department Store TEL 0268-27-9826


さて、次なる目的地は、今話題のパン屋さん「ルヴァン信州上田店」。
言わずと知れた天然酵母、オーガニックのがっちりパンを手がけた
元祖とも言うべきお店で、東京に続き、
オーナーの故郷であるここ上田にもオープンしたばかり。
お店があるのは、城下町の情緒を残す古い建物が並ぶ、柳町というストリート。
お隣近所さんは、造り酒屋やお蕎麦やさんなど。
パンやさんというのは一見異色のようですが、「ルヴァン」は門構えといい
醸し出す風格といい、しっかり周囲に溶け込んでいます。
時間の止まったような静かな店内では、しっかり存在感のあるパンたちが
店頭に並び、奥のお部屋で職人さんが黙々と、こねて、焼いて、を続けています。
パンの注文は希望の分を量り売り。古い木造の梁から下がったかわいらしい秤が
その都度、活躍してくれます。
あれもこれもと逸る気持ちを、お財布や、食べられる分量と相談しながら、
今日の注文は、下記のとおり。
・緑のレーズンのパン(試食したら、酸味のあるフルーティな味に一発で虜に!)
・クロワッサンと玄米ベーグルを2つずつ
・ドライフルーツ入りの黒っぽいハードパン
・くるみのパンをお土産に...
こんなパンやさんがもっと近くにあったらいいけど、
でも近すぎるのもきっとつまらない。
この「わざわざ」感が、またいいのです。
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ルヴァン信州上田店 TEL 0268-26-3866


あらあら、長くなってしまいました。
この続きは、「後半編」でどうぞ。