今朝の浅間山。
携帯なので画像がいまいちですが、青空と白い斜面、
それにモクモク吐き出す白い煙のコントラストがとてもきれい。
(最近またこのモクモクが元気良いのです。水蒸気なのだと思うけど。)
雪の白いマントがこんなに似合う山は他にそうそうないと思います。
他の山の場合は、もっと輪郭がゴツゴツしてしまったり、
森や林がところどころ黒々と見えてしまったりするから。
噴火の影響で特に北側は砂礫になってしまっていたりするおかげで、
雪をまとうと滑らかで優美な感じになるからでしょうか。
家に帰って、久しぶりに開いた絵本の最初のページに
そっくりな風景が載っていました。
岸田衿子さん文、古矢一穂さんの絵による『森のはるなつあきふゆ』。
北軽井沢の森の四季を描いた絵本。
あらためて読むと、物語は冬に始まり冬に終わっています。
冬は、「無」だったり「お休み」だったりするんじゃなくて、
四季の始まりの季節なのですね。
そう思えば、この厳しい寒さも、わくわくする気がしてきます。
見慣れた木や花や鳥や虫たち。
私たちの住む森はこんなにも豊かであるということ。
暮らしていると、つい見えなくなってしまいがちですが、
誇らしく、なくしてしまいたくないなと、感じます。
副題にある「オシギッパのもりでみつけた」。
オシギッパとは“押切端(際)”と書くのですが、ちょうど噴火の溶岩が
この森の手前で止まったから、押し切り端(際)、なのです。
山の鬼もここで力つきたということでしょうか。
昔のひとのネーミングは面白い。
名前、といえば、長野原町のお隣にある「六合村」。
知らなければ絶対に読めない...『くにむら』と言うのですが、
この春、中之条町に吸収合併され、「六合」という呼び名は
地名からなくなってしまうのだそう。
由緒ある、親しみある名前が消えてしまうのは、
住人でなくとも、なんだか寂しい。