山小屋に帰ってきました。
帰り道はのんびりコースを選択。
小田原から、湘南新宿ラインでとことこ関東平野を弓なりに北上し、終点の高崎までおよそ3時間。
特急料金がかからないかわりに、グリーン券を買って、平日午後のガラガラな2階車両へ。
横浜、新宿、池袋など、みんなが通勤通学に日常づかいしているなかを、一人、旅人気分で通過していくのは、なんとも不思議な気分。
2階席からの、ちょっとズレた高さからの眺めも、異邦人気分を増幅させる。
この微妙な位置からだと、都会の路地や、マンションやビルと線路との間の隙間みたいなところに小さなドラマを発見できたり、見ていて飽きない。
都心を離れて、埼玉の住宅地やマンション地帯を抜けると、平べったい土地の向こうに山々が見えてくる。
高崎から、新幹線にはせず、さらにローカルを乗り継いで吾妻線。
渋川を過ぎる頃から徐々に勾配がきつくなり、車両はギシギシ苦しそうに山間に入っていく。
ダム工事現場が夕闇に沈み始める頃、ようやく最寄り駅に到着。合計6時間弱。いっぱしな「旅」ですな。
吾妻線を使うことは滅多にないのだけど、最後、がたんごとんとお尻に直に振動を感じながら、山を登りきっていく感じは、昔、信越線で軽井沢に到着した頃のことを思い出し、旅のクライマックスにはぴったりでした。
昨日、着いた時にはさほど感じなかったのだけれど、今日になったらやっぱりまだまだ寒く、お昼過ぎからは雪。(留守の間にいったんほとんど地面の雪は消えていたようだけど。)
桜(河津桜や大島桜)に菜の花、桃、杏、沈丁花にマーガレット。
春爛漫の南国風景から一転、山麓の3月はまだしばらくはモノトーン。
それでもさすがに「3月」と聞けば、終点ももうすぐ見えてくる。
実家なのをいいことに、のんびりぐうたら。
さらに、お会いしたかった方との念願の面会が叶い、貴重な時間を過ごすこともでき...。
一足早く、収穫たくさんの春休みをいただきました。
いよいよ、あちらこちらで「OFF」にしてきたスイッチをパチンパチンと入れていくとき。
今年は特に(得意の)やるべき箇条書きリストが溢れているような。
さあて、何から取りかかるぜよ!?