またもや降っております。一昨日と、今日も。
あわせて20cmくらいは積もったでしょうか。
3月に入ってからのダメ押しの雪は、飲み会の席などですでに終わった話題をいつまでもひとり面白がってクドクドとトークを拡げようとするオジサンみたいで、軽くイラッときます。(雪質もべちゃべちゃしているし。)
はよ先行こうやぁ~、と言いたくなる。
3月中は(もしくは4月も)まだまだこのオジサンと付合わねばいけないのですが。
(別にオジサンでなくともよいのですが...。)
【※下記、追記コメントあり】
雪が激しさを増す頃、峠道を下って、前橋へ。
月に一度の群馬の古書市にあわせて、正式に古書組合への加入申込み(組合へは所在地の都道府県に加入する決まりがあります)と、組合の方々にご挨拶。
そして早速、その場でのセリにもちょっとだけ参加させてもらいました。
先月見学してきた東京の中央市とは違い、お座敷にコの字に座って、仕切り役の組合長さんが次々に本の束をどさっと広げて、「はいー、○○円、○○円」と、魚や野菜のセリ同様みんなに呼びかけ、参加者が値段を口にするスタイル。
紹介されてから落ちるまでのスピードが速いので、ぼやぼやどうしよどうしよと考えている暇はありません。
ざっと目を光らせて、イケるイケないを判断します。
最初しばらくのうちは声を出すことすら緊張します。
でも、今日いた方々は、新参者にも優しくて、ほらほらよく見なさいと招き入れてくれて、ホッとしました。
幹部を務めるこの道一筋ウン十年というベテランのおじさまおばさまから、30~40代くらいの若い方も数名いて、皆さんキャラクターも様々。でも同じ業界ならではの縦割りでない親密な空気があって、全体的に和やかで暖かい雰囲気。
私たちはこの場に入れば、一番の「若いモン」。この年になって、「若いからねぇ」だの「若い人は思い切っていかなくちゃ」とか、こんなに"若い若い"を連発される機会はそうそうないこと。
ありがたく(?)しばらくの間はその言葉に甘えていようかと思います。
こちらに来て初めて農業の世界をのぞいてみたときにも思ったことですが、どんな「業界」にも、その場所独特の空気があり、人種があり、業界用語があり、それは実際に足を踏み入れてみないとわからない。
大人になるにつれ、関わる業界はだんだん限定されていき、同じような種類の人としか過ごさなくなることが多いのですが、こんなふうに新しい世界に飛び込んでみれば、そこにはまた新しい種類の人たちとの出会いがあって、それが一番面白い。
それぞれの道を究めている人って、いい顔(味)してるもんなぁ。
あっちに、こっちに、と首をつっこんでる私たちにはなかなか辿り着けない領域ですが、もうしばらくはあっちへこっちへ興味のおもむくままに飛び込んでみてもいいかな、と思っています。
今朝の二度上峠。峠のふもとの村では、咲き始めた梅や桃が雪に覆われてしまっていました。
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【追記】一夜明けて、3/10。
冒頭で雪の悪口を言ったせいか、朝起きたら、今年一番のドカ雪になってました!
昨日までの分とあわせて7〜80cmはありそう。
相方1,5時間+私0,5時間ほど、久々の格闘をしてきたところ。
この時期の雪は水分を含んで重たくて、腰にくるんだなぁ...。いやぁ参った。