うーーー、さぶいっ!
3月も終わろうというのに、巷では桜便りが飛び交っているというのに、そんななかでのこの寒さ(+雪。しつこく何度も降っています。)は、余計に身に滲みます。
昨夜の気温がマイナス10℃。2桁はもうないだろうと思っていたのに...。雪もさらさらとした「冬タイプ」。払うのは楽だけど、それだけ逆戻りしてるということ。
色々な意味でよそから取り残されているような山の村ですが、いつまでも春が来ないこの時期はひときわ「おいてけぼり」感を強く感じます。
昨日は、雪と氷の家を早朝に出発し、東京へ。
正規の組合員となって初めての古書市場への仕入れ出張。
コストをなるべく抑えるために今回はローカル線での上京。吾妻線で高崎に出て、行きは湘南新宿ラインの特快で池袋。帰りは上野始発の高崎線を使ってみました。
どちらも片道3時間半ほど。時間はもったいないけれど、費用を抑えるために背に腹は変えられない。(せっかく良い本に出会えても値段が高くなってしまっては仕方ないので。)
作戦会議をしたり、うたた寝したりしながら、コトコト向かいました。
昨日はだいぶ冷えていたようで、山をだいぶ下りたところでも車窓からの樹々は真っ白にコーティングされて、ピンクの梅はイチゴシャーベットのように凍り付いていました。
市場では、いざ自分たちで札を入れるとなると、値段の付け方が難しい。フタを開けてみると、まったくの見当違いでオハナシにもなりません...ということや、え、これくらいで落ちちゃったの?というものや、ため息に苦笑い。これはもう、回を重ねて勉強していくしかありません。
昨日は特に出品数も多かったようで、途中から眼がチカチカ、頭がクラクラして、どこまで見たんだっけかな、とぼんやりしてしまう有り様。
途中、入札から開札までの時間に、地下鉄で3つほど先の問屋街に飛んで行き、こちらでは紙モノ文具などを制限時間内で買い付け。
初めは自分のお買い物気分でワオーと楽しんでいたのだけど、実際コレが売れるのか?という視点に立つと、はたと怖くなる。雑貨屋オーナーさんというのも、見かけほど楽しいばかりでもないのかもしれないなぁ...なんてことを今さら思ったり。
とにもかくにも、本にしても雑貨にしても、私たちの場合は悠長に「また来週来よう〜」などと言っていられないので、今このときが勝負!深く悩んでいる暇はないので、直感で買い込む。そういう意味では、東京だったらいいな、地方だとやっぱり不便で不利だなぁと思うことも。
汗をかきかき神保町に戻って、買い付け結果を確認し、荷物の搬出。(今回はSさんたちに甘えて一緒に積んで帰ってもらうことに。)これから、荷物が多くなってくる場合には、当然車で来たり、郵送という手間も考えなければいけません。
あらかじめ調べておいた上野発の電車に飛び乗り、お勤め帰りの人たちと一緒に揺られて帰る頃には、まだ慣れていないことだらけで二人ともクタクタ...。
気づけばお腹もペコペコ。高崎についたら駅弁を買おう、と、乗り換え時間に構内のお弁当やさんに向かったら、なんとショーケースが空っぽ!がぁーんとうなだれていたら、お店の片付けを始めていたおばちゃんが「裏の冷蔵庫に行けばダルマ弁当があるよ」と言って、わざわざ取りにいってくれた!おまけにそのあとレンジでチンまでしてくれて。東京で疲労困憊してきた私たちには、群馬訛りのおばちゃんの優しさが身に滲みて...。そのあと、吾妻線のなかで食べたダルマ弁当(何十年ぶりかに食べた!)のホカホカで美味しかったこと。おばちゃん、ありがとうっ!タカベン、最高っ!
また列車がギィギィ山を登り始める頃から、雪が本降りに。ホームに降りたときには、突き刺さるように横殴りの吹雪。ひえぇぇぇ。なんつうところに住んでるんだ、いったい....。
珍道中の買い付けの後には、ひとつひとつ値を付けて、並べて。
新しく始めることだから当然なのだけど、わからないことだらけでしばらくはすったもんだしてしまいそう。あと数週間でちゃんとお店っぽくなるのかしら。いやはや不安。
そうこうするうち、まもなく4月!そろそろ畑のお仕事のほうも始まります。
出張イベントも近づいてきて、やるべきことリストはまだまだ山積み。
でも、なにはともあれ暖かくなってくれないことには!
もう雪と寒さはカンベンしてくださーい。