麦小舎、5ヶ月ぶりの小屋開き。
早朝は、氷点下の手足も凍るような寒さでしたが、日中は土日ともお日様に恵まれ、ようやくの春を感じさせる暖かさにほっとしました。
毎年、オープン初日というのは、自分でも意外なほどに緊張します。
(これはこの後何年やってもそうなるんだろうなぁ。)
「始めます」というお知らせは、このblogでのアナウンスくらい。どれほどの人が思い出してくれるんだろう...と内心はひやひやそわそわ。なにせこんな秘境の地な訳で。
そこに、ちらりほらりと顔を出してくれるお客さんのほうが全然落ち着いていて(当たり前か)、いつも来て下さる方は「ついこないだぶりよね」という何気ない感じで訪ねてくれることで、こちらも少しずつ感覚を取り戻すことができました。
この場所に、いつもの人が、いつものように来てくれる。
その当たり前なようで実はものすごいことの有難みをひしひし感じながら、キッチンと客席の間をぎくしゃく動き回っていました。
(緊張を隠すため、必要以上に口数や無駄な動きが多かったかも。どうぞお見逃しを。)
そして今年は、オープン早々、ハジメマシテの嬉しい出逢いもいくつか重なって。
これから...を予感させる人の輪が繋がる瞬間の、ビビビというかムズムズわくわくする感じ、も、久しぶりの感覚。(お店をやっていて一番面白いのがそんな時かもしれません。)
そんなビビビの中には、はるばる札幌から届けられたものもあり。
北の大地から、少し湿った美しい言葉で、誰の胸にも潜んでいる旅心をじわじわとくすぐり続けるその彼女(ひと)は、想像どおり聡明かつチャーミング。
「冊子」というカタチを通して想いを発信していくことの、難しさと、それを上回る楽しさについて少しお話することができ、清々しい喝を入れてもらった気分。
夏に再び軽井沢で会う約束をしたけれど(パートナーの方がこちらで素敵な企画を予定されているのです)、今度は私が彼女のように軽やかに、するりっと北にお邪魔してみたい。
▶贅沢にも"直接配達"して頂いてしまった『旅粒』。旅するように日々暮らしたいというアナタ、麦小舎のリトルプレスコーナーでお手にとってみてください。サイトはこちら。
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小さな古本小屋『kiji books』も、皆さん、恐る恐る覗いてくださっている様子。
自分たちでもイチオシの「山岳モノ」や谷川俊太郎さん詩集系がさっそく人気で、ほくほく嬉しい。
開店現在、上記にある山岳系、谷川さん詩集のほか、文芸ではお隣高崎出身でもある金井美恵子女史本いろいろ、趣味本では花・ガーデニング関連などがまとまって入っております。
風合いのよい活版のポストカードなども揃いました。
母屋とはひと味違うピアノソロなどのBGMの流れる「一坪古本市」へ、どうぞお出かけください。
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ここのところの寒さで息を潜めているような森も、じぃぃぃぃっと目を凝らせばあちこちで動き始めています。
来週はいよいよ黄金週間。
周囲のそわそわ感になるべく目を向けず(といっても観光地であるこの場所ではそれは至難の技なのだけれど)、できるだけマイペースで突き進みたい、とお腹に力を込めてる時点ですでに動揺しているチーム麦小舎。
(あぁ、怖いよぅ.....。)
●ゴールデンウィーク期間の営業日について。
4月29日(木)は祝日ですがお休みとさせて頂きます。
5月1日(土)〜5日(水)まで連続営業、6〜7日はお休み、
8〜9日は通常と同じくオープンします。
その他のお知らせ、下のほうをご覧ください。