目が回りそうだった先週末の3連休。
その後も、連日、灼熱の太陽を浴びながらの農作業。
途中、相方は
熱射病熱中症の魔の手にかかり、私も体がダルいなと思いつつ、あっという間にまた週末。
軽井沢の町がにわかに夏休みめいてザワザワしてきたことも、ちょっぴり体に応えるこの時期。
正直、今朝、お店を開けるときは、かなりのローテンション...でした。
そんな日も、ありがたいことに朝からたくさんのお客様。
今年は特にハジメマシテさんが多いのが特徴なのだけど、今日は常連さんや友人の顔もちらほら。
忙しく動きながらも、そんな方たちとお話を交わしていたら、少しずつ"脳の焦点"(そんなものがあるのだとしたら)が合ってきて、それまでピンぼけだった視界がクリアになってきた。
おもての強い日射しを遮断してくれる生い茂る森。
木立の隙間からのぞく入道雲。
山の頂上に乗っかったホイップクリームみたいな噴煙。
ハンモックでまどろむ大人。
ツリーデッキの上から手を振る子供。
花から花へ飛び回る蜂や蝶。
色づいたラズベリーや夏ハゼの朱の実。
時折そよぐ風にもつれてまわる窓際の猫のモビール。
入口に脱ぎっぱなしのビーチサンダル。
あぁ。確実に夏が始まっていたんだ、と、今はじめて気づいた気分。
暑い暑いと言いながらも、心の眼が、ちゃんと夏を、季節の変化を、捉えていなかった。
スイッチを切り替えてくれたのは、夏休みオーラをまとったお客さんたち。
この夏も、きっとここからどこにも動けないけれど、みんなが夏を持ち寄ってくれるなら、それはそれでいいかぁ、かえって贅沢だよね、と思えるように。
切り替わったのは、きっと、季節だけじゃなくて__。
5年目も、足元の石ころを蹴っ飛ばしたり、前に向き直って大きく深呼吸したり、3歩進んで2歩下がりつつ、1歩ずつでも前にいけるならそれでいいかな。
ちょっと心の肩こりが軽くなった、夏の入口。
大学時代の友人の来訪。初来店のときにはお腹の中にいた子ももう4歳。
ツリーハウスでジュースを飲んでもいい?と聞かれて、どうぞと答えたら、ママにこっそり「ふうん、変わった店だね」と呟いていたんだそう。(褒め言葉だと受け取っておきます!)
変わった店で過ごした夏の時間のこと、憶えててくれたらいいなぁ〜