木枯らしの吹き荒れた日から一夜明けて。
本日、今年の浅間山、初冠雪day!
去年が11月2日だったので、約1週間ほど早い冬の到来となりました。
浅間のほか、草津や白根、水上のほうの山々まで、一様に粉砂糖をかけたような雪化粧。
この近辺のふもとの村でも夜の間ちらちらと舞っていました。
紅葉も北軽井沢ではピークを過ぎて、山を下った軽井沢のあたりが見頃。ただし今週末の台風による雨でそちらも見納めとなってしまいそう。
大好きな秋はいつも駆け足で過ぎてしまいます。今年は特に...。
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私たちにとってこの秋いちばんのメインイベントだった「もみじ市」も、嵐のように過ぎてしまいました。
爽やかな秋晴れに恵まれた土曜日。
11時の会場オープンと同時にたくさんのお客さんが私たちのブースへもやって来てくれて、一時は1時間近く待ってしまうほどの行列に。
開始から2時間ほどで、用意していった200食のハンバーガーがめでたく完売。
相方は炭火でお肉を焼き、パンをトーストし、挟んで、カットして...の繰り返し。
私とお手伝いに来てくれた友人も、わざわざ並んでくれたお客さんに少しでも早く提供しなければ、という思いで、くるくるてんてこ舞い。
一人一人の方とゆっくりお話しながら...という当初の希望はほとんど達成できないまま、気づけば店じまい。
あの日、わざわざ並びながら集まってくださったみなさん、本当にありがとうございます。
その感謝の想いをきちんとお伝えできなかったことが心残りで。
この場であらためて、お詫びと、そして心からの御礼を。
お手伝いに来てくれた友人、フォローしてくれた会場のボランティアスタッフさんにも、本当に感謝しています。
そんな嵐のさなかにも、いつもお店にも来てくれる方が顔を出してくれたり、フォレミをこれまで通販で購入してくれていた方が直接求めに来てくれたり、懐かしい知人との再会があったり...、嬉しい出会いがたくさんありました。
いつもお山に引き蘢ってばかりの私たちにとって、そうした出会いは何よりのプレゼント。
ふだん離れていてもたくさんの人と繋がっているんだということをあらためて思い出し、背中をどんと押してもらったような心強さを感じました。
至らないこともたくさんあったけれど、あの日、あの時間に、気持ち良い風の吹くあの場所にいられたことは、私たちにとってかけがえのない経験のひとつとなりました。
このような機会を与えてくれた主催者のみなさんにも、心から感謝しています。(そしてほんとうにお疲れさまでした!)
土曜日がそんな有り様でほかの出店者さんのブースを覗きにいくこともできなかったので、わがままを言って私だけ翌日ふたたびお客さん顔で河原へ戻りました。
みんなと一緒に食事のブースに並んでみたり、友人のブース、お話してみたかった出店者さんのところを訪ねたり、草はらでライブを聴いたり、こっそりワインも楽しんじゃったり。
大きな空の下、笑い声や歌声が響いて来て、あっちにもこっちにも笑顔があって、美味しそうな匂いが漂って来て、踊っている子供たちがいて、手から手へ「キモチ」が受け渡されていって。
なんだかまるで、その場にいる大勢のひとと一緒に、ハッピーで壮大なミュージカルに参加しているように感じました。
もちろん、年々規模が大きくなることで、少しずつ変わってきてしまっていることもあるのだと思うけれど、それでもこんなミュージカルみたいなお祭り、なかなか他にはありません!
モノをつくる、表現する、という行為の源にある、「ひとに喜んでもらいたい」という想い。
作り手といわれる人たちの想いが集められて、使いたい人のもとへ受け渡されていく。
そのシンプルで、まっすぐで、まっとうな喜びに出会いたくて、多くのひとはこの場にやってくるのかもしれません。
ぼんやり振り返るうちにまた長くなってしまったけれど、もみじ市、ほんとうに楽しかったです!
(準備の間に大変なこともいろいろあったけれど、そんなことも吹き飛んでしまうくらいに...!笑)
余韻からまだ抜け出せずにいるのですが、ふとカレンダーに目をやれば、なんと、今年の営業も残すところあと3回の週末を残すのみ。(今年の営業は11月14日(日)までです。)
ここでもう一度、自分たちのささやかな場所での__ミュージカルに比べたら指人形劇くらいのサイズの小さなお店での__やるべきことへと頭を切り替えていかなくちゃ。
そして、実は終盤に際して、麦小舎さん、もうひとつ企み事がございます!
このあとすぐにお知らせしますね。
なぞかけ:飛べないはずなのに、飛んでしまうもの、なーんだ!??