平日ですが、ぽっかりとうちにいて、とりたててすることもないので、猫ストーカーをしました。
麦(♀)は、野良猫メンズたちには結構モテるようで、近頃うちのまわりを縄張りとしているこのオトコ「ジョニオ(赤茶・純和風)」もちょくちょく覗きにやってきます。(写真の奥の方にいるの、見えるでしょうか。)
ジョニオの先代の「らいおん丸(ペルシャの血がかなり濃い雑種)」も、スリスリゴロゴロすり寄って来て、奥さんらしい雌猫にしょっちゅう怒られていました。
今朝も私たちのあげた朝ご飯をたいらげるジョニオを真横でじーっと観察する麦。
麦は寛大なので(というか箱入り世間知らずムスメなので)、ひとがエサを食べるのをちょっかいだして邪魔したりはしないのです。
その後は、お互いに微妙な距離感を保ちながら、テラスで身繕い。
しばらくすると、突如、身のこなしも軽やかに麦、急接近。いつまでもアクションを起こさないオトコに業を煮やしたのでしょう。
静寂を破られ驚いたジョニオ、なにすんだよぉ〜イイ感じだったのによぉ〜、と草むらに姿を消します。
しょんぼり途方にくれる麦。
バカねぇ、麦さん。男の人は近付きすぎてくると、うっとうしくなって逃げたくなるんだから。程々の距離感が大事なのよ〜、とナデナデ慰めてあげます。
フン、別にオトコなんていらないんだからっ(よっ、さすが我が猫!)、と次に麦が向かったのは、鳥たちの集まる木の下。
自分としては草むらに身を潜め、周囲に同化させて、敵を狙い撃ちする作戦のようだけれど、成長ざかりでどんどん大きくなるお尻が全然隠れてなくてバレバレです。
すばしっこい四十雀たちが、そんな麦をからかおうと、チチチチ騒がしく集まってきます。中には、いかにもオラオラ〜っという感じに鼻先をかすめて飛ぶものも。
「う”〜」とお腹の底から空しい唸り声で威嚇を続ける麦。
「ほらっ、やっちゃえっ」とけしかけるも、結局腑甲斐なく退散。
(彼女の名誉のために言えば、いつもこうという訳ではありません。やっちゃう時は鳥だってやっちゃうんですから。)
どうも今日はやることなすこと、うまくいかない。
まぁね、人生そんなものですよ、麦さん。
恋も仕事も空振る時はあるものです。
そんな日はふて寝に限る。
*本格的に「猫ストーカー」を生業にしている人を発見。
この本、猫ズキなら表紙だけで絶対欲しくなります。
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