立春を過ぎて、全国的には寒さが緩んで「暦通りの春の気配が...」という声が聞こえてきます。
ここ北軽井沢でも、日中、最高気温がプラスにいくのは久しぶりのことで、体全体で背負っていた氷のかたまりを、いったん脇に降ろせたような気分.....
とほっとしたのも束の間、夕方からの冷え込みは依然として容赦なく、朝晩はまたマイナス10℃を下回る厳しさ。
そりゃあ、2月の上旬で赦してくれるほど甘くはないってこと、わかってはいるのですけど、やっぱり切ない。。。
雪は、ここのところまったく降らなくなって、庭の地面も半分くらい黒い土を覗かせていて、それがなおさら景色を寒々しく寂しいものにしています。
一面真っ白な雪景色であれば、日に反射してキラキラ輝いたり、いっそ凛々しく清々しい気持ちがするのですが。
この場所の冬が12月から3月だとすれば、今はようやく折り返し地点にきたということ。
思わず「まだ半分!?」と唸ってしまいそうになるけれど、ぐっとこらえて「もう半分...」と思わなければ。
そして同時に、もう1〜2ヶ月でまたマラソンのような日々のスタートラインに着くのかと思うと、軽い焦りと一緒に、この静かな日々を存分に味わっておかなくちゃ、という気もします。
お山での暮らしはメリハリがはっきり。
春から秋はめいっぱい働いて、冬は籠る。(籠りつつも生活費くらいは稼がなければなりませんが。)
一年中同じ時計で追いかけられる街の暮らしと較べれば、厳しい寒さというお土産付きだけれど、この静かすぎるほどの時間はやっぱり贅沢なご褒美なのかも。
このご褒美を甘んじて受けつつ、ここ最近は特に本を読む時間を意識して増やしています。
本の販売や紹介をする立場になってから、自分にはまだまだ読書量が圧倒的に足りていないことを痛感しているからです。
そのため、コタツの周囲(ぎりぎり手が届く範囲のところ)には本が散乱。
ひとつを読みきる前に次のものに手を出したり、まさに「雑食」もいいところなのですが、散らかし放題で本の山に埋もれていられるというのも、シーズン中はできないこと。
今だけだもーん、寒いから外に出られないんだもーん、と誰にともなく呟きながら、コタツに深く潜り込んでyomyom....
厳しい厳しい言いながらも、ちゃっかり冬を満喫しております。。
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近々、本を読んで感じたこと、読書まわりのことごとについての「書く場」を、あらためて作ってみようと計画中。
読書感想文が大の苦手だった私にはものすごくハードルの高いことなんですが、あえて“挑戦”という意味で。
そんなことも含めてのホームページのリニューアルや、「キジブックス」オンラインショップの新設も、まもなくの予定です。お楽しみに〜!
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写真は相方お手製の鯛やき!お友だちのTさんがプレゼントしてくれた「なんちゃって鯛やきメーカー」で焼いたもの。
これが予想外に美味しくて冬のおやつにピッタリ。本を読みながらでも片手でぱくぱく食べやすいし...。
む、これはひょっとすると、春からのメニューに加わっているかもしれませんー!