「カフェ」と名の付くお店はゴマンとあるのに、ふっと思い立った時に「行きたい」と思える場所が、実は軽井沢にそう多くはありません。
夏冬の季節の差はもちろんのこと、地元の人、別荘客、観光客という、性質のまったく異なる様々な人々を受入れなくてはいけない軽井沢という街では、カフェという商売が、ふとやれそうでいて、なかなか大変なものなんだろうなと感じます。
そんななか、昨日、友達とランチをした中軽井沢の
「Coffee House Shaker」は、よい感じに力が抜けていて、静寂さと低音で流れるボサノバなどのBGMのバランスも心地よく、オーナーさんとのおしゃべりも楽しい、お気に入りのスペースのひとつ。
シェーカースタイルの木製の家具がシンプルな空間にマッチしていて、それらの家具が、さりげなく、なんと山暮し派の教祖(!)ともいうべき田淵義雄さん作(オーナーさんが友達のため)だったりします。
私は珈琲党なので、いつもだいたい丸山珈琲の豆のカフェオレとかを頂きますが、紅茶派ならもっとうれしい、20種類以上のフレーバーティが揃っています。
全部手作りのシフォンケーキやスコーン、バナナケーキなど、昨日お話を聞いた分には、オーナーがいちから悪戦苦闘して研究を重ねた成果とのことですが、あたたかい感じのするメニューばかり。
オーナーは、有名なフライフィッシャーマンとしての顔も持ち、店を閉めた後は、近くの川に直行! うちの相方から見たら、なんとも羨ましいライフスタイルのはず。
建物を囲むお庭には、いつもお花が絶えることがなく、特に白い花の種類が多いのが、これは私の理想なので、なんともうらやましい。
初めてお店を訪ねた時に垣根に咲いていた白いクレマチスがとても印象的でした。(この時期は、夏椿がキレイでした。)
最近では、手先の器用な奥様の作る可愛らしいイラストや布小物や、
MWC.Workshopの木のカトラリー(バターナイフとお皿、いつか必ず...)など、雑貨も充実してきました。
「軽井沢に住んだらこんな風に暮らしてみたい」を、まさに形にしてしまっている、素敵な方の素敵なお店です。
18号沿いの白い看板を目印に、ぜひ訪ねてみて下さい。