北軽井沢のカフェ「海のマリー」で、写真家・沖守弘氏によるマザー・テレサの写真展が開かれています。

余計なBGMや、装飾のない、静かなカフェの2F部分の展示スペースに、カルカッタで貧しい人たちに尽くすマザー・テレサと、その他のシスターたちの姿をおさめた写真たちが架けられています。
室内が暗ければご自由に灯りをつけて下さい、と奥様に言われましたが、天窓から差し込む陽の光のもと、少し薄暗い中で見るほうが、そのモノクロのフレームの中の世界は、よりリアルに迫ってくるように感じました。
何かに見て、触れて、心の中に冷たく澄んだ水がしんしんと流れ込んでくるような気持ちを、ひさしぶりに体験しました。
マザー・テレサのような行いを、万人が出来るわけではもちろんないけれど、彼女の次の言葉などは、日常の暮らしの中でも、心に留めておくことができたら...と思います。
親切で慈しみ深くありなさい
あなたに出会った人がだれでも
前よりももっと気持ちよく
明るくなって帰るようになさい
親切があなたの表情に
まなざしに、ほほえみに
温かく声をかけることばにあらわれるように___

近々、オリビア・ハッセーが演じる映画「マザーテレサ」も封切られるようです。
これを機会に、これまで単純に「ノーベル平和賞受賞の聖女」という通り一遍の捉え方しかしてこなかった、一人の、生身の女性の姿を、もう少し知ってみたくなりました。
「沖守弘/マザー・テレサ展」は7/31まで。
近隣の方は、ぜひ訪ねてみて下さい。
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カフェ海のマリーは、丁寧に手入れされたお庭の美しい、落ち着いた佇まいのセンスのよいお店。
頂いた煎茶も美味しく、またゆっくりとしたお休みの日に、読みかけの本を片手に一人で訪れたいと思います。