ブログもめっきり更新できぬまま、6月も最終日。
「便りがないのは元気な証拠...」と書きたいところなのですが、6月後半は相方ともども、ちょいと運気低迷。
私の場合は、アレです。(この時期特有の、もはや風物詩とも呼んでしまいたいアレ...。)
そう、今年初のブヨ(ブユ)の襲来に遭い、またも「お岩さんのように腫れ上がる→目が開かない→熱が出る→吐き気→神経&リンパ痛→ダウン;」という悲しい過程を先週ひととおり済ませたばかり。
相方は、夏風邪がなかなか抜けず、ぐずぐず。。
でも実はこれ、今年に限ったことではありません。
これまでを振り返っても、毎年、6月の後半のこの時期は、なんらか不調があらわれていることが多く...。
梅雨時の北軽井沢は、日によって気温差が激しいことに加えて、春からの「平日=畑、週末=店」のお休みのない生活サイクルに、ちょっぴり疲れも出てしまう頃。
畑仕事のほうも、レタス類の出荷もピークに入り、そこにキャベツ、大根、蕪、ブロッコリーなども仲間入りし、早朝4時台から夕方まで大忙しのシーズンに突入。
一日手伝いをしてきた日には、体の芯の芯までクタクタになり、夜は、シャワーをしてビールを飲んで、ごはんを食べたらバタンキュー!
夏と冬。自然と共に回る生活は、動と静のギャップが激しくて、楽しむためには、なにはなくとも「健康第一」。
なにかをゆっくり突き詰めて考えたり、見聞を広めに外に出かけたり、静かに本を読んだり、というような時間がほとんど取れないことへの焦りやジレンマというものも、なきにしもあらずではありますが、そうはいってもこんな日々もわずか数ヶ月のこと。
もともと"街(外れ)育ち"の軟弱者の私が農家のお手伝いなど勤まるはずもなかろう、体だってついていかないだろうに、と、家族や友人には心配をかけてもいるのだけど、でも今は、大地と、大地の結晶と格闘するこの毎日も、自分ではかなり気に入ってしまっているのです。
春先に、ひとつひとつ自分たちの手で植えた苗が、不安定な天候や雑草にも負けず丸々と大きくなって、それをまた、ひとつひとつ自分たちの手で刈り取って、送り出す。
作業そのものは単調ではあるけれど、当然のことながら野菜はナマモノ、鮮度が命。いちばん美味しい状態で送り出すには、タイミングを計ったり、様々なケアも必要。そこには農家さんならではのたくさんの知恵や技術(機械に頼ることばかりではない)、長年の勘も隠されていて、毎年あらたな発見に驚かされてばかり。
そしてなにより、何にも遮られることのない空と大地のど真ん中に立って、光や雲や風を感じられる爽快さといったら!一度知ってしまったらやみつきになります。
それにしてもここ数日の記録的な暑さは、いくら高原の町といってもクラクラしてしまう。
遮るもののない大地は、同時に逃げ場もないということで...(汗)。
相方は去年、熱中症寸前を経験しているから、甘く見てはいけないことは重々承知。
直射日光の強さはもしかしたら下界以上。でも、木陰に逃げ込めばひんやりとした風が感じられるところが、やはり高地の自慢です。
今、北軽井沢では、すっと良い香りのする白い野バラ、ハッとするほど鮮やかな野生のアヤメ、樹花では平べったい星を貼付けたようなヤマボウシがキレイです。
日課に犬の散歩が加わるようになって、これまで気づかずにいたご近所の花の群生地などを見つけ合う楽しみが増えました。

6月、梅の月。
最終日に駆け込みで、梅仕事、間に合いました。
古い梅酒の瓶を空け、中の梅の実はジャムに。
瓶には新しく、レモン・はちみつ・シナモン入りのシロップをスタンバイ。
2〜3年前に作って美味しかったレシピの再現。うまくできたら、ソーダのメニューなどで7月なかばくらいからお出しします。
青い実は見た目にも涼やか。暑さに疲れたカラダには、梅のさっぱりとした酸味がことのほか嬉しくて。
昔ながらの季節折々の仕事は本当に理にかなっているのだなぁ。。。