高原の気持ちのよい季節は、あっという間に過ぎて行く。
北軽井沢に春が来る5月。それから、6月、7月...
いくつかの草花が、それぞれの時期に咲いては散り、種から芽を出した野菜がすくすく育ち一人前のカタチになっていく。
でも自分自身はひと花咲かせた訳でも、何事かを成し遂げた訳でもないのに、もう8月がやって来る。
都会より、自然が身近にある分、いっそう焦燥感が強い。
そして、この時期「暇なもんでねぇ」なんて呟く人がいようものなら、非国民扱いを受けかねない、北軽井沢の8月。
今よとばかりに張り切る商売魂に影響されて、直接関係のない自分まで、ついせかせかしてしまう。
さらに過ぎる時間は馬車馬並みに加速度を増し、はっと気付けば、そよそよ冷たい夜風に鈴虫が鳴き始め、山や星や月が冴え冴えとくっきり見えるようになっているはず。
「さぁ、夏休み♪」とウキウキし始める世の中を眺めながら、なぜか浮かない心持ちの7月最後の日曜日。。。
そんななか、したこと。
ひさびさのお菓子作り。オレンジのパウンドケーキ。
しっとり、いい香りに焼き上がりました。
散歩。麦が足にまとわりついて離れない。
摘んできたトラノオとチダケサシの花とネコジャラシみたいな草。