今年もあと3日とは。いやはやいやはや。
今朝の気温、マイナス15℃。
クリスマスの前くらいから、ほぼこんな冷え込みが続いています。
いくつか前の日記で「寒さ、来るなら来い!」なんて威勢いいこと言ってますが、やっぱりちょっと訂正したいです。年も明けないうちから、寒すぎます。
例年ならここまでの寒さは、1月下旬から2月くらい、もう冬もそろそろうんざりだと言いながら、でもここさえ乗り切ればね、と励まし合う、「ここ」くらいの気温です。
ぐっと下がったり緩んだり、の繰り返しではなく、ずっと下がったまんま、というのも堪えるところ。
それでも、キンキンしばれる夕方前。
しっかり防寒して、百々と一緒に散歩へ出ると、寒さも雪もお構いなしにはしゃぐ彼女につられて駆け出したり、霜柱をかしゃかしゃ崩したり、凍った舗装の上でスケートしたり。
ふたりしてハァハァ白い息を吐いて、ふっと立ち止まれば、雪と斑に枯れた草原の向こうに、シルエットで浮かぶ森、その向こうに夕陽を受けて金色に輝く浅間山が大きく静かにそこに在って、しばらく見とれて。
帰ってきたら、お風呂の釜から白い煙がたなびいていて、お部屋は薪ストーブの余熱でほんのり暖かくなっていて、その上で煮込んでいたスープがいい感じにトロトロになっていて....。
なんて、そんな時間は、この場所の冬がぐっと愛しくなる瞬間でもあります。
静かに長く、いつまでも終らなそうな夜、熾き火になったストーブのそばで、ブランケットにくるまって、『鬼平犯科帳』に読みふける時間も、たまらない!
だもので、冬も冬とて、好きなのです。
だから、あとちょっとだけ。せめて最高気温が0℃くらいまで上がってくれる日が数日増えてくれさえすれば、文句は言いません....。
冬将軍様、どうか、ほんのちょっとお休みとっていただけませんかね?(笑)
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頭が凍り付いて、というより、PCのキーボードを打つ手がかじかみすぎて、メールも、ブログも、おろそかになっていて、ごめんなさい。
12月中にあった楽しいことの記録。慌てて残しておこうと思います。
12月○日
かねてから実現したいしたいと思っていたことの、第一歩を踏み出した日。
向こう2軒隣りくらいのご近所さんOさんのおうちに、友人仲間数名が集まって、機織り体験をしました。

Oさんの奥様ジュンコさんは、染織のスペシャリスト。今はお身体の事情で活動はされていないのですが、お宅には大きな機が何台もあり、初めて見たときから「いつか触ってみたい」と秘かに願い続けていました。
ジュンコさんのほうでも、誰かに使ってもらえたほうが機も喜ぶから、と思っていらしたようで、それじゃあ小さなお教室をやってみましょうか、となったのです。
(実はそこまでの話はすでに昨冬には決まっていたのですが、私の方が時間を作れず、ここまで延び延びになってしまいました。)
とはいえ、私も友人も、まったくの「ド」のつく素人ばかり。いきなり大きな機に挑むのも無理があるなぁ、と心配していたら、素敵なものが登場したのです。
「カランコ」という名前の、卓上機織り機。
70〜80年代に全国で発売され、教室なども開かれた革命的な商品だったそうなのですが、実はこれを開発されたのが、ジュンコさんとプロダクトデザイナーのご主人。
家庭で楽しむ初心者にも、子ども騙しではない、しっかりした機を、ということで作られたこの「カランコ」は、木の手触りも優しく、見た目にもとても可愛らしい。私たちにはこれだけで十分もったいないくらいの機です。
さて当日。まずは小さなコースターでも織れたらいいねという目論見で始まった「カランコの会」。
結果から先に言えば、そんな野望はとんでもない!糸巻きで糸を準備して、整経という縦糸を用意する作業だけで、あっという間に3時間ほどの時間はタイムオーバー。

それもそのはず。織りという作業では、この縦糸の用意までが過程の半分とされるくらい、時間と根気のいる仕事。やすやすとガタンゴトンと織れると思ったら、大間違いだったのです。
それでも、昔ならの糸巻きを使って糸を巻きとるだけでもきゃあきゃあ言いながら楽しんだり、合間合間に教えてもらうジュンコさんのお話も興味深いものばかりで、やっぱりこれはもう少し突き詰めてみなくては、という闘志がムラムラと湧いてきました。
まだまだ優雅にバタンバタンの世界まではほど遠いですが、これからゆっくりmy(our)ペースで続けていこうと思っています。
(ジュンコ先生、はちゃめちゃなメンバーですが、どうぞ見捨てずお付合いください!)
自分で織れるようになったら、ここでの冬の暮らしが、もっともっと楽しくなりそう。
愉しみは自分で見つけていかないと、ね!
12月の記録残しも、ここでタイムオーバー!
また続きます。(年内に書けるかな....)