※画像はクリックすると大きくなります。
北軽井沢の森でもよく見かける、梢の先のまんまるな「やどり木」。
夏場は旺盛な周囲の枝葉に隠れて見えにくいけれど、冬になりまわりの樹々が落葉すると、あちらこちらからひょいと顔を出す。
冬に実をつけ、鳥たちがその実を食べ、木の上に落ちた糞から発芽する。
寄生することで宿主となる木を枯れさせてしまう、迷惑者のように言われることもあるけれど、すっかり寂しくなってしまった冬の森に、そのまんまるなかたちと、そこに立ち寄る鳥たちの姿を見つけると、ぽっと心が温かくなる。
はだかんぼうの森も、そこだけ賑やかに、嬉しそうに見える。
ときには宿って、ときには宿られて。栄養をいただく代わりに、鳥たちの栄養となって。
そうして森は、自然に支え合って、まあるくまわってる。
「やどり木」のような場所でありたい。
この冬、どこからともなく落ちてきたこの言葉を、今季の活動スタートとなるイベントの名前に使ってもらうことにしました。
松本・トニコでの展示『やどり木からみえるもの』では、麦小舎は「キジブックス」として、古本やリトルプレス、紙雑貨などを持って飛んでいきます。
古本は、ジャンルはいつもながら様々ですが.....
・やどり木のベッドでうたた寝しながら読みたくなるような本
・ちょっと足を止めてこれまで歩いてきた路を振り返ってみたくなる本
・一息ついたあと「さあ!」と新しい季節に踏み出したくなる本
などなどを、用意してみようと思っています。
春のはじめの眠たい季節。
授業をさぼって図書室に忍び込んだあの頃みたいな気分で、遊びに来てもらえたらと思います。
古本だけではなく、トニコからは古いモノ、「kimi-noix」「柳澤友子」「ようさん工房」のトニコおなじみの作家さんたちからは布やフェルトを使ったこまものなど、キラキラ賑やかな展示になりそう!
詳細は少しずつ追記していきます。
どうぞおたのしみに☆