発売から少し時間が経ってしまったのですが.....。
今、店頭に並んでいるはずの『
cafe sweets[カフェ・スイーツ]』(vol.132) で、麦小舎を紹介していただきました。
巻末に近い「cafe owners speak カフェと人生と」という連載ページ。
編集者・ライターの
山村光春さんが全国のカフェオーナーの方にお話を聞いてまとめる人気連載で、これまで私も気になるオーナーさんの言葉をへえへえほうほうと盗み読みしてきたのですが、今回、それも最終回となる今号に、さりげなく(?)載っけて頂くはめに。
まだ、カフェとか、自分の店とか、ましてや人生に対してなど、一過言持つほどではないことは、自分がいちばんよくわかっているので、担当が山村さんでなければお断りしていたところ。
「
ブックニック」のイベントでワークショップ講師をして頂いた以来の山村さんに久しぶりに会える、という不謹慎な理由のみでお受けしてしまいました。
いつも逆の立場でひとには根掘り葉掘りああなのかこうなのかとズケズケやるくせに、こと自分のことを話せとなると途端に話し下手に。あっちへ飛んだり、こっちへ戻ったり。
取材のときも、それで山村さんをだいぶ困らせてしまったのですが、それでも今回、これまでのささやかな身の上みたいなものを初めて問われて、自分にとっても新たな発見が。
あちらへふわり、こちらへひらり。
その時の「風向き」や、ふいな思いつきなどで、漂い、流れて、今のこの場所までやってきた数十年ですが、場所も関係性もなにもないようなところで起きていた点と点であったものが、うまく作用しながら巡りめぐってきたのだなぁ、、、と。
(もちろん、ムダな寄り道も失敗も浪費もたくさんありましたが。)
この山村さんとの出会いひとつとっても、そう。
そもそもお会いしたのはもう10数年前。勤め先の文具メーカーでお仕事を依頼し、たまたまメーカー側で窓口をしていたのが私。
当時から、あの気さくで、まっすぐで、いっつもリュックを背負って走って移動!みたいなスタイルは変わりません(笑)。
前もどこかで書いたかもしれませんが、私がカフェをやってみたいと思ったのは、山村さんとの出会いがあったから。
そこからどうしたことだか巡りめぐって、カフェオーナーとして話を聞いてもらっているなんて、まったく人生わからんなぁ〜、でもだからこそオモロいなぁ〜、と思ってしまうのです。
と同時に、なにげないような出会いでも、自分にとっての宝となるようなことが、今日も、明日も、転がっているのかもしれないなぁ〜とも。
それはきっと、どんな方の毎日や人生でも、同じだと思います。
あらためてこれまでの道のりで出合ったひと、支えてもらったひとのことを思い出したり、これから待ち受けてる出会いのことを想像してみたり。
なにげなく乗っていた各駅停車の車内から、もう忘れかけていた昔住んでいた家や通った学校を不意に見つけて、ぎゅっと胸を鷲掴みされるような気持ちを、久しぶりに味わいました。
ありがとうございました。
たまたま見かけたら、ご覧ください。
追記:
今回の取材ではたまたま日程の調整がつかず私だけがお喋りしてしまいましたが、もし相方に話を聞いたなら、それはそれで別のストーリーがあるはずです。
麦小舎のオーナーはあくまで二人ですので、念のため。。