夏至も過ぎて、いよいよわが家の庭も森もジャングルになってきた。
梅雨に入った頃とは明らかに緑の濃さが違ってる。
このあと8月にかけては、森の樹々は覆い被さるように繁るけれど、ピークに向かっていく勢いはきっと今頃がいちばん猛々しいんだと思う。
いつも、毎年のように不思議に思うほどに、新緑からここまでの勢いとスピードがすごい。
半年近い長い冬景色のあとで、春先には、今年は芽吹き方を忘れちゃったのじゃないかな、と思うくらい、始まりは遅々としているのに、ふと油断して自分たちの生活にかまけていると、あっという間に森に飲込まれている。
そんなに急がなくてもいいのに、と言いたいけれど、この場所の草木も、いいときが短いことを知っているんだろうな。
夏至を過ぎると、もう日の短い季節のことをつい考えて憂いてしまうのと同じで、我先にと葉を茂らす樹々や草木を見ながら、もうその先の色づく頃のことを考えてしまうのは、冬に支配される土地に暮らすひとの悪い(せつない)癖だ。
暦でいっても、もうすぐ一年の折り返し。おやまあ。
お手伝いにいっている畑では、レタス類はもりもり順調。
ブロッコリーも次々大きくなって、手が追いつかないくらい。
大根、葉ねぎ、ズッキーニなども収穫時期を迎え始めた。
キャベツだけがなかなか葉を巻いてくれず、少し遅れる模様。
朝採りの時間も、これまでより30分早まって、4時半起きの日々。
今年は私は朝だけのお手伝いなのだけど、本業の農家さんはじめ相方や住み込みバイトさんたちにとっては、いよいよしんどい時期に突入。
収穫だけのお手伝いは、植えたり、草を取ったりのしんどいとこをパスして「イイトコ取り」のようでうしろめたい。せめても朝の作業がスムーズになるようがんばらないと。
それでも、ほんの数時間でも、土と野菜と格闘できる時間は、何かとても大切なものを分けてもらっているような気がする。
そんな気が、今年は特にしている。
そしてこのところは、10日後に迫ったイベントの準備をそろそろちゃんとやらないと、と焦り出したところ。
4月頃には日程まで決めていたお祭りなのだけど、相変わらずお尻に火が点くのが遅い二人。
ライブお申込人数が予約数に達したり(おかげさまで前売分はいったん完売、キャンセル待ちとなっています)、出店者さんからの問いかけなどがあったりすることで、ああそう、あれもこれも用意するんだった、と急に汗汗し始めている。
この性格、どうにかならんものでしょうか。
でもって、これから当日までの数日は、お天気のことや諸々が切羽詰まってきて、さらに胃がきゅうきゅうしてくることも、すでに既知の事実。
そんなんだから、親にもイベント好きのおっちょこちょい呼ばわりされ、先日会ったある方からは「イベントって儲かるの?え、儲からないの??じゃあなんでやるの?」と核心をつく口撃を受けたり、散々でして、ほんとになんでかしらと自分で思うことも。
うーん、いまだに自分でもよくわからないのだけど、簡単に言ってしまえば大勢のひとが自分の目の前で笑っているのを見るのが好きなんだと思う。
これまでのイベントを振り返って思い出されるのも、そんな光景。
私自身は、モノを作ったり、歌を歌ったり、楽器を奏でたりして、ひとを笑顔にさせる得意技を持っていないので、そういう技を持つ仲間の力を借りて、笑顔が生まれる場の隅っこに参加していたいというか...。
単純に、寂しがりのお祭り好き。親の言う通りのおっちょこちょいなんだということ。
個人業とアルバイトとで、二人とも普段あんまり群れて動くことがないので、たまには群れてわっしょいわっしょいやりたくなるわけです、ハイ。
というわけで、七夕の日は、わっしょいわっしょい詰め込んでお待ちしておりますです、ハイ。
まだ実際に当日提供する内容の決定もこれからなんですが....(あぁ、きゅうきゅう。。)
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それからそれから。
今週末のお店は、以前から告知のとおり、臨時休業いたします。
春先の時点で途中になっていた家まわりの工事を、夏前になんとかやってしまいたいため。
と、リフレッシュの小さなお出かけのため。
ご注意、ご了承、くださいませ。