(今回の日記の正確なタイトルは...)
「『七夕の日は晴れない』というジンクスに打ち克つことはできなかったけれど、雲の上の星は、ちゃんと願いを叶えてくれたのかもしれない。」
(です。ちょっと永井宏さん風に...。)
夏のはじめの小さなお祭り「カモシカ村の夏まつり」は、お天気に振り回されながらも、なんとか無事に行なうことができました。
それまで続いた空梅雨の晴天の日から一転、溜め込んでいた雨を一気に降らせたようなどしゃぶりも数回。
朝には「やっぱり無理かも」と中止にすることまで頭をよぎったほどだったのですが、なんとかやれるだけやってみようよ、という出店者さん仲間に支えられての決行。
思い描いた森のなかにテントを並べての村祭りのイメージは諦め、室内にぎゅうぎゅう詰め、大幅に方向修正しての開催となり、出店者の方にも、お客様にも、窮屈な思いをさせてしまいました。
足元を気にされてか、やはりお客様の数も控えめ...。
なんとも歯がゆい思いを抱えつつのスタートだったのですが、それでも途中からお客さまの数も増え始め、あちらこちらのブースでお喋りしたり笑い合う声が聞こえてきて、ほっとひと安心。
ほくほくドーナツをたくさん仕込んで来てくれた「monsoon donuts」さん。
冷蔵トラックにジェラートとお菓子を詰め込んできてくれた「緑町store」さん。
デビュー戦ながらセンスよい品揃えで注目を集めた古雑貨の「hacomori」さん。
ちゃぶ台に魅力的な本をずらり並べてくれた古本の「suiran」さん。
移転の大騒動のなかジャムやピクルスなど用意してきてくれた「ル・ボン・ヴィボン」さん。
新しくアクセサリーなどの作品もたくさん増えていたカナモノ「ムササビトビゾウ!」さん。
前日に益子まで仕入れにも行ってくれたセレクト器の「桑原商店」さん。
カラフルアクセサリーにゆらゆらモビールが勢揃いのフェルト「柳澤友子」さん。
みなさん、縁日を盛り上げてくれて、どうもありがとう!
そして、絵本作家「accototo」さんの「森のモビールづくり」ワークショップも、お子さんから大人まで大人気。動物型の切り紙と松ぼっくりなどを使って、それぞれオリジナリティある「モリール」を作って、嬉しそうに持ち帰っていました。
後半戦の「John John Festival」ライブも、急遽、室内での開催にして、店内と、サンルームに、ありったけの椅子を並べて配置。
予約済みの方で満席となり、当日券をお出しできなくて残念でした。
私たちの準備もドタバタしてしまったり、John John Festivalのメンバーも事故渋滞に遭って予定よりギリギリの到着になったり、始まるまではハラハラしっぱなし。
そしていざオープニングの曲が始まる頃に、外はバケツをひっくり返したようなどしゃ降りになり、サンルームのお客さんは雨音がすごくて音楽が聴こえない、さらには雨漏りも...というハプニング!
そこに、ちょうどよく(と言ってはおかしいけれど)アニーさんのギターの弦が切れたり、トモスケさんが飲み物をこぼしたり(笑)して、ちょっと演目が途切れた合間に、移動できる方には移動してもらい、仕切り直し。
そんなアクシデントで、かえってお客さんの緊張もなくなって、一気に和気あいあいムード。
そこからは1時間半、ノンストップのライブ。演奏プラス、いつもの笑いたっぷりのMC、無茶ぶりから始まる即興などなど盛り上がり、私もいつしか初めのハラハラも忘れてお客さんと一緒に前のめりで聞き惚れてしまいました。
ライブ自体は3回目だったのですが、これまででいちばん熱気が高かったかもしれません。
予定外に室内でやってみたことがかえって功を奏したのかも。
そろそろ終盤に差し掛かろうという頃。気まぐれな空はすっかり雨が上がって、西日まで差し始めました。(もうここまできたら恨むというより笑ってしまいたい気持ち!)
大好きな人たちが奏でる音楽。差し込む光。そこに集まった人たちが顔を上気させ、気持ちをひとつにしてただ音を楽しんでいるこの一瞬の時間。
その瞬間、なんだかお腹の底からこみあげてくる熱いものに、体中がいっぱいになりました。
幸福感なのか、なんなのか。
だれかからの「もう少しこの場所でやってみてもいいんだよ」という許しの声が聴こえたような気がしました。
お天気のことや準備不足で思ったようなイベントにできず、巻き込んでしまったみんなに申し訳ない思いでいっぱいだったことや、イベントに限らず普段から感じている不安や自信のなさみたいなものを、すべてひっくるめて容赦してもらって、すーっと光が見えたような感じ。
(ものすごく勝手な解釈かもしれないのですけれど。。)
泣いてしまいそうなのを隠そうと、大きな声で「アンコール!」と叫びました。
そしてアンコールは「カントリーロード」の合唱で、フィナーレ。
ライブ会場としては不具合が多すぎでしたが、きっとお客さんにも喜んでもらえたライブになったと思います。
いつも素晴らしい音楽を届けてくれる、John John Festivalのメンバーに、心からの感謝をお伝えしたいです。
(その後の打ち上げでも、トモスケさんを筆頭に、サービス魂全開で楽しませてくれました!音楽の技術だけじゃなく、なんといってもハートがあったかい、ホントにもう、サイコーなメンバーなのです。今回さらにさらにその想いが強くなりました。ライブを未見の方は、ぜひぜひ一度、出かけてみてくださいね!)
6周年感謝祭と銘打っておきながら、終ってみれば、出店者やアーティストのみなさんや、わざわざ足を運んでくれたお客さまに、私たちが喜ばせてもらったような一日でした。
このお天気も、ドタバタっぷりも、見事に私たちらしいといえばらしい感じ。
6年なんて、お店としてはたかがしれている。まだまだなことばかり。
されど6年の間に、やっぱり私たちはたくさんのものを貰い続けてきたんだなぁ、ということに気づかされました。
ここからまた、ぽっかりのどかな「カモシカ村」で、こつこつコーヒーを淹れたり、面白そうな本をぽつぽつ集めてみたり、たまにはお祭りではしゃいでみたりしながら、たんたんと暮らしていこうと思います。
関わってくれたみなさん、ほんとうにありがとうございました。
またどうぞ、ふだんののんびりした村に遊びにきてくださいね。
当日の様子は「緑町store」さんのfacebookページでもどうぞ!