喫茶店や呑み屋さんでは、カウンター席が好きです。
特にひとりの時などは、大きなテーブルを占領するのも気がひけるし、足を組み替えたら隣の人にぶつかってしまうくらいの小さな2人掛けも落ち着かない。
だったら、もともとちんまり、壁や窓、厨房を向いたカウンター席に陣取ることにしています。
本を読むにも、目の前に衝立てなどの空間の区切りがあるほうが落ち着いて集中できるようです。
二人連れのときのカウンター、横並び座りも好きです。
面と向かい合うより、お互い同じ景色を見ながらのほうが、話しやすいこともあったりしますしね。
新しくサンルームを増築しようとなったとき、真っ先に、窓に向かうカウンター席を作りたいと思いました。
もともとの店内にそうしたスペースが取れなかったので、念願のレイアウト。
結局、スペースの都合上、ふたり、もしくは詰めて3人が座るのがやっとという程度のものになりましたが、それでもれっきとしたカウンターです。
目の前は、手づくりの押し開きの窓越しに、庭の樹々を眺められます。
すぐ手前のシャラの木には、シジュウカラなど小さな鳥たちが始終やってきます。
今は一面、緑みどりの景色ですが、葉が落ちれば浅間山も見晴らせます。
ゆったりめの籘の椅子も置きました。
カウンター上には、店主が今いちばん気になっている新刊本(閲覧用)などが並んでいたりします。
おひとりで。おふたりで。
本の頁を手繰ったり。
手紙を書いたり。
ときどき顔をあげてボーッと窓の外を見やったり。
いちばんのお薦め席です。
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夏休みが始まりました。
グループ旅行や家族旅行のシーズンとなりますが、麦小舎ではひきつづき5名様以上のグループのご入店はお断りしております。(空席に関わらず。)
少人数で、ゆっくり本と珈琲を楽しんでもらう場所、という当初からの目的は変わりません。
小さなお子様とご一緒の場合にも、ご理解とご協力をお願いいたします。