ほぼ冬眠をしていたような2012-2013冬シーズンですが、ひとつ、大きなプロジェクトが完了したことも、忘れずに書いておかなくてはいけません。
足掛け2年と数ヶ月を経て(飛び飛びにやっていたので、実際の工事期間としては1ヶ月もかかっていないのですが)、ようやく完成したもの。
それが、セルフビルドのサンルーム(2階建て)です!
比較的大掛かりな『ムギコヤセルフビルドプロジェクト』としては、「風呂焚き兼食料庫小屋」、「古本を並べるためのキジ小屋(現キジブックス)」につづく、第三弾。
1階部分は、すでに昨年からカフェスペースとして使用してきましたが、クローズ後、2階部分にも着手し、雪が今ほど深くなる前の1月中に、なんとか完成に持ち込みました。
これから数回にわけて、プロジェクトの模様を、振り返りつつ記録しておこうと思います。
ご存知のとおり、冷え込み厳しい北軽井沢の山小屋暮らし。
冬でも日射しを取り込めて、太陽の熱でポカポカと暖まるサンルームは、暮らし始めてすぐの頃からの悲願でもありました。
ウッドデッキの耐久性に(1階、2階ともに)不安を感じ始めた一昨年。
(お客さんが腐りかけた床板を踏み外してしまうという、お店としてあるまじき事態も発生!)
デッキを総剥がしするのにあわせて、いよいよ着手のタイミング到来。
はじめは、市販のものを組み込むことも考えたのですが、調べてみても、お値段が張る割にちっともステキなものは見つからず。
とってつけたほんの1畳ほどの物置風だったり、かと思えば蛇腹開閉式で半円形にせり出すやたらと瀟酒なものだったり。
下調べしていた頃は、車で街を走っても、サンルームのある家ばかりを探していましたが、実物でもなかなかこれはいい!と思うものはないのですよね。
親しい大工さんにお願いする方法もありましたが、予算を考えるとなかなか厳しい...。
ということで、またもややむなくセルフビルドを選択することに。
いつものように、おおまかな予想図だけを描きつつ、あとは「やりながら考える」建築スタイル。
なによりも、雪に覆われてしまう前に、外枠だけでも仕上げてしまいたいので、もたもたしている時間はありません。
ざっと描き起したラフな図面を元に、相方の「ひとり現場」(口ばっかりで、ほぼ使えないアシスタント1名を除く)がスタートしました。
●2011年11月初旬
工事のため、いつもより少しカフェの終了日を早めたこの年。
クローズ後すぐに、デッキの解体スタート。
まずは、2階部分の手摺を外す作業から。
そうと決めれば、棟梁はバシッバシッと進めていきます。
傷んでいない木材は貴重な材料。なるべくリユースできるよう、慎重に解体します。
私は、いくら傷んできていたとはいえ、両親が使っていた頃からの見慣れた風景が壊されていくのを見て、このとき、内心は不安でいっぱいでした...。
(つづきます)