うちのまわりをぐるりとしただけで(久しく訪れないお隣の別荘の敷地も含む)、作れた秋のブーケ。

ノギクにアキノキリンソウに吾亦紅(われもこう)。
落ち着いた、シックな色味の秋の花々は美しい。
子供の頃は、われもこうを見て「こんなのお花なの?!」と見向きもしなかったけれど、この渋さが好みになってくるとは、年齢を重ねた証拠かしら。
外に出ていた麦が、なにかを口にくわえて、小走りに帰ってくる。
や、や、今日は、なにっ??
自慢げに持ち帰ってくる「お土産」は、野ネズミだったり、モグラだったり、蝉だったり。
初めてではないが、いつもぞっとして「なにっっ??」と声を上げてしまう。
今日は、鳥。それも、まだ小さな産毛もふわふわした小鳥さん。

この時点で、すでにこときれているところを見ると、もともと死んでしまっていたものを見つけてきただけらしい。(猫は、特に餓えているはずもない飼い猫は、通常トドメまではささないものだから。)
だとしても。
「もう、かわいそうでしょ」と、麦を叱り、そっと取り上げて、庭の大木の下に埋めて、手を合わせた。
取り上げた時はキャァキャァ不服の声をあげていた麦も、戻ってくると、けろっとして毛繕いなんかしてる。
残酷というか、単細胞というか、たくましいというべきか。
森絵都
「いつかパラソルの下で」、コロナブックス
「作家の食卓」を読む。
特に、檀一雄や永井荷風、澁澤龍彦らの好んだメニューを再現して編纂した後者が面白い。
少しく影響を受けて、私としては珍しく夕方4時過ぎからキッチンに立つ。
野菜室には、晩夏から秋にかけての野菜が盛りだくさん。
明日以降に食べるための「キノコどっさりカレー」を煮込み、この間、会社の後輩から習った「茄子と大根の和風サラダ」と、今晩のための、こちらもキノコたっぷりパスタ用クリームソースを仕込む。

これが茄子と大根のサラダ。
特にビジュアル的に写すほどのものでもないけれど、最近初めて作ったもののなかでヒット!のため、アップ。
薄いいちょう切りにした茄子と大根を水にさらして、塩で軽くもみ、ミョウガも加えて、ダシ・酢・砂糖・ごま油などで味付けした簡単サラダだが、これが美味い。
教えてくれたのは、10コ近くも年下の後輩。
ありがとう、よいお嫁さんになれますぞ。