この3〜4日で、目に見える風景ががらりと変わった。
これまで「雪:地面=9:1」だったところが、ぐんぐん融けて、ボリュームが逆転。
オセロで、駒ひとつで一気に形勢が逆転する、あんな勢いで。
え?なにも写ってないじゃないかって?
とんでもない。
土の地面との再会は3ヶ月ぶり。
久しぶり、会いたかったよ。
しゃがみこんで、くんくん。
雪の下でもきっと流れていたのだろうけど、姿が見えたのはこちらも久しぶり。
湧き水の小川。
動いてる。流れてる。音が聴こえる。動いてる!
晩秋とおなじみたいな風景。
ぼんやり霞がかっているところが、春、ですな。
1週間前は膝上まで雪に埋もれてた畑の畦道。
スケート競争みたいだった散歩からもようやく卒業。
だのに、このひとは、残り雪のあるほうへ、あるほうへと。
ほんとに、好きねえ。
彼女にとっては、なごり雪。
森の動物たちがのそのそと冬眠から目を覚まし、
くんくん、くんくん、懐かしい匂いがするほうへ。
その先にあったのは......?
あの黄色と黒、2色で描かれた懐かしい絵本を思い出す、
北軽井沢の森の、春の初めの風景です。
こちらの絵本も、「
さかさま小路」に持っていこうかな。