キジブックスで最近お取り扱い(販売)を始めた本をご紹介します。
ページをめくるたびに、1本の線が伸びたり縮んだり曲がったりくっついたり離れたり。
タイトルのとおり、うたうように、自由でおおらかで優しい線画。
そこに、またこちらもメロディーをつけて読みたくなるような詩が添えられて。
そのうち、ことばと絵がくるくる紙の上でダンスを始めたような、愉快な気分に誘われていって...。
「せんはうたう」は、望月通陽さんの絵に、谷川俊太郎さんが詩をつけた、詩集絵本。
「ゆめある舎」というできたばかりの出版社の、第一号出版物なんだそうです。
しばらく前のことですが、本ができたことを知って、思わず取り扱いについて勢い良くお問合せをしたら、出版社代表の谷川恵さん(俊太郎さんの息子さん・賢作さんの奥様です)から、「近々、北軽井沢へ行くので直接お持ちします」と嬉しいお返事が。
お嬢さんの夢佳さんやダンナさまにも一緒にご挨拶することができ、去年の俊太郎さんのトークショーのことなどお喋りをして。
これも北軽井沢という場所が結んでくれたご縁なので、ありがたい幸せ。
「せんはうたう」は、中身はさることながら、装幀も美しいのです。
製本は、伊那に工場のある「美篶堂」で一冊一冊、手製本で綴じているそう。
ケースに波状のカットがされていたり、ふわっと優しい手触りの紙が使われていたり、読むだけでなく、手にするだけで優しい気持ちになるような造りに。
こんな本を好きなひとからプレゼントされたら嬉しいだろうなあ!
実は先日の敷島のイベントにも持っていったら、あっという間に数冊引き取られてしまい、早速残り在庫は数冊となっています。
ピピンと気になったら早めにお買い求めくださいませ。
★「ゆめある舎」のホームページ ☞
http://www.yumearusya.com
★俊太郎さんはこんなふうに書いています ☞
http://www.tanikawashuntaro.com/archives/798
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名古屋発リトルマガジン「棲(すみか)」の7号、8号(最新号)、別冊も新しく入荷しました。
「棲」は、名古屋に暮らす編集者の方たちが、すみか=住まいを中心にした暮らすことについて、毎号テーマをじっくり掘り下げて発信している雑誌です。
編集者のおひとりKさんが、以前、軽井沢にお住まいだったことからご紹介を受け、また私自身も八ヶ岳の「Books & Cafe」などで手にして気になっていたこともあって、お取扱いを始めることに。
7号は出産・育児について。8号ではシェアして暮らすことを特集しています。(その8号では、北軽井沢にあるシェアスペース「こころ苑」さんも取り上げられています。)
また、別冊として発行されている「建築はいきている__吉村順三建築のいま」も、軽井沢の山の家をはじめ、建築家・吉村順三の仕事と思いについてたっぷり紹介されていて、読み応え十分。写真もきれいです。
ふわふわと浮つくことなく、自分たちの暮らしの足元を見つめようとする編集内容に、共感したり、なるほどと気づかされたり。
バックナンバーにも魅力的なものもありますので、ぜひ下記サイトもご覧ください。
★「棲(すみか)」ウェブサイト ☞
http://www.jiyukukan.net/
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ほかにも、キジブックスでは古書以外にも、「これは!」と思う新刊・リトルプレスを販売しています。
カフェにいらした際はお手に取ってゆっくりご覧ください。
オンラインショップにもアップしています。(☞
http://mugikoya.ocnk.net)