
用事があり、会社は午後半休。
付合ってもらった相方と久しぶりのドライブ。
色付く景色を求めて、白根方面へ。
平日だけど、やっぱり紅葉のシーズンだからか、草津・白根の道はけっこう混んでいる。
標高が軽井沢と同じくらいの草津は、まだまだ緑。荒涼とした風景のなか、くねくねと白根山頂を目指していくと、白樺が黄色く、赤い実を付けた低木が真っ赤になってくる。

白根湯釜を通り過ぎ、群馬・長野県境の渋峠に到着。リフトに乗って、横手山へ。
リフトに乗った途端、もう一枚上着が必要なことを痛感。ガスってきて、とっても寒い。見れば周りの人はちゃんと登山用だったり山仕様の完全防備。あれ、地元っ子のはずなのに。。。
鳥の鳴き声さえしない静けさ。ものものしく進むリフト(これが結構長い)。なんだか、天国に連れていかれるみたい。

「高所」というか、「地に足がついていない所・恐怖症」の誰かさんは、リフトのバーから決して手を離さない(笑)。

リフト上から、カモシカのちびっこに遭遇。こっち見てるよ〜(汗)。

横手山頂ヒュッテに到着。
ここでの目的は、そう、ご存知の方も多いはず。標高2152mの場所にある「日本一高いパン屋さん」のパン!
ランチにしては遅過ぎたので、おそるおそる尋ねると、ぎりぎり大丈夫だとのこと。
そして頼んだのが・・・

「きのこ雲セット」(クリームシチュー入りポットパイ+ミニ食パン+サラダ+ロシアンティ)と、「ボルシチセット」(どーんとたっぷりボルシチ+パン+ドリンク)。
食べる場所自体は、いかにもスキー場の食堂!という雰囲気で、注文だって食券購入方式だし、どうなのかしら、、、と食べてみたら、これがウマい♪
きのこ雲のパイは、サクサクというよりもっちりだけど、スープに落として一緒に食べてもマッチするし、ボルシチもシンプルなトマトベースで素朴な味わい。量も満足。ちっちゃい食パン型で焼いたパンも、甘みがあってしっかり美味しい。
出来立ての頃は、色々なガイドブックなどでもてはやされていたけれど、少しブームも翳った今でも、ちゃんと美味しいのはエラいなぁ、と感心。私たちがいた数十分で、単品のパンも見事に完売していってたし。
雲がなければ見事な眺望ということだが、今日は完全にガスで下界はシャットアウト。景色は残念だったけど、ランチに満足だからOK。リフトで冷えきった体が、ほわっと温まる。

と言いながら、下りのリフトで、また全身冷えきってしまう。
ここまできたら、温泉、ですね、やっぱり。
草津案と迷いながらも、どうも私が草津よりも気に入っている万座に決定。
万座では、1000円で露天から旧い昔ながらの浴舎まで、9種類のお風呂を廻れる「万座温泉ホテル」が、家族で来た時もお気に入りだけど、今日は初めての「万座プリンスホテル」へ。
ここも平日だというのに混んでいる。平均年齢、かなり高め。
女子のお風呂は、かなり年季の感じられる内湯&露天、共有露天(要するに混浴、だけど、おばさま達が結構平気で入って行ってびっくり。相方も後から「入って来られてびっくり!」と言ってた。)、それから、多分あとから新設されたらしき屋根付き露天の「しゃくなげ風呂」。
一度、服を着て移動するのが面倒だけど、この「しゃくなげ風呂」はよかった。山々を眺める向きで横長にひろーい長方形のお風呂。壁にもたれて腰掛けもあって、みんなで一列に並んで入る。にぎやかなおばさま達のおしゃべりをBGMに、夕陽の射し始めたうっすら黄色の山を眺めて「ほへ〜〜〜。」(働いてるみんな、ゴメンナサイっ。)
帰りは奮発して有料道路を通って一直線。(それにしても、この万座の有料、あれだけの距離で普通車1020円、って、おかしいよ、コクドさんっ 怒。普段はめったに通りません。)
万座のお風呂は強いので、あとからグッタリ。それだけ効いているのだろうけど。おまけに、着ていたものから何から、全身がすばらしい硫黄臭に染まります(泣)。
束の間だったけど、美味しいもんあり、温泉あり、紅葉あり、の、秋の半日ドライブでした。