ある日の1コマ。(4コマ漫画風に... )
ソト猫ファミリー最年少のチビは、近頃、マイケル兄さんにべったり。どこに行くのも一緒です。
マイケル「よし、今日は楽しい遊びを教えてやるよ」
チビ「ヘイ、アニキ!」
マイケル「こうやってな、ちょっとニンゲンさんに手伝ってもらってさ、カシャカシャの中に埋もれるのさ」
マイケル「落ち葉、サイコ〜♡♡♡!!」
チビ「アニキ、俺それあんま興味ないっす...」(奥でそっぽむいて顔を洗ってる)
マイケル「......... 」
完。(笑)
ブログではほとんど触れてきていませんでしたが、相変わらず付かず離れずのソト猫ファミリーとの毎日。
メンバーが多少入れ替わったり、いなくなったかと思えばまた里帰りしたり、大親分の女ボス・おちょこ(推定11歳以上)がまだ時折ふらりと現れて仰天させられたりしながら、大家族っぷりは健在。
そのなかでも、このマイケル(2歳♂)は特異のキャラクターで、今ではすっかり友人たちやお客さんのアイドル。
生まれつきニンゲンへの警戒心というものを知らず(この子の親の世代までは、いくらごはんを貰っても、きっちり最後の境界線は守っていたのですが、)誰彼かまわずコロコロ喉を鳴らしながらすりすり。お客さんが猫好きとわかれば、気が付けばひょいと膝に乗って甘えていたりします。
庭や畑仕事にも必ずついてきて、遊びと勘違いしてじゃれて邪魔ばかり。布団を干せば、30秒後にはちゃっかりふかふか丸くなっている。
ちょっと調子に乗り過ぎだ、と叱って突き放しても、この(写真で見てもらってわかるように)独特の困ったようなトボケたような顔で見つめられると、ついまた構ってしまう。
この子だけ特別可愛がったということもないのですが、ほんとうに不思議なヤツ。そのうち、ひょいとニンゲンの言葉を話し始めそうな気さえします。
一方のチビは、この春生まれたその名のとおりのおちびさん。
4人兄妹として生まれましたが、ほかの3匹は途中で消えてしまいました。(うち1匹は庭の片隅のふかふかの土の中に眠っています。)
生まれつき病気がちだからか、人一倍ごはんにがっつくのですが、いつまでもガリガリ。片手に乗るほどの重さしかありません。
百々(犬)が残したごはんを狙ってのダッシュは誰にも負けない素早さで、時々、百々に捕まってボールのようにもみくちゃにされてもめげずに突進します。
お母さん猫はもうすっかりほったらかしなので、いつも従兄弟や叔父サン叔母サンにくっついてうろちょろ。
おちびで、家族のなかでミソッカスで、負けん気だけは強いところは、わたしの大好きなハンス・フィッシャーの「こねこのぴっち」のぴっちそっくり!
いちばん面倒見がよいのが、冒頭にあるようにマイケル兄さん(実の兄ではなく従兄弟、かな)なので、後をついていっては真似してみたり、置いてけぼりをくったり、逆に(写真のように)厚意を仇にしたり、寝る時は小さな箱に折り重なったりしながら、名(迷)コンビっぷりを発揮しています。
思えば、この春生まれのチビにとっては、冷たい空気も、落ち葉の匂いも、霜の降りる地面も、すべてが初めてのこと。
もうすぐ最初のひとひらが舞って来る雪も...。
この小さな体で厳寒の季節を乗り越えられるのかどうかは甚だ心配だけれど、これ以上は私たちが踏み込む領域に非ず。(冷たい、無責任、と思われてしまうかもしれませんが、あくまでその一線は引いた上での付合いと決めています。)
マイケルやほかの家族に、私たちも知らない冬の処世術を伝授してもらって、なんとか逞しく乗り越えてくれたらよいけれど。。
今日も、いちばん陽の当たる畑の端の枯れ草のふとんのなかで、そろってすーぴー寝息をたてる2匹なのでありました。