旅に行くとき、「本を持って行くかどうか」は、意見が分かれるところ。
旅先でまで活字なんて読みたくない、という人ももちろんいるだろう。
が、私は断然「持って行く」派。
なにしろ、旅行鞄に本を忍ばせて、、、という"響き”がイイではないですか!
名所から名所を忙しく巡る女同士で行くツアーならいざしらず、今回の旅の目的が、なるべくなら何もしないこと。
で、あれば、携行本を何にするかは、ここ数日の私の悩みどころ。(肝心の荷造りがまだなのに!)
ポイントは、
重くてかさばらない文庫本であること。
あまり深刻に思い詰めたりしない内容であること。
先が気になって、旅行中すべてそれに費やしてしまうようなジェットコースター式の長編でないこと。
プラス、やっぱり、どこか沖縄とか南国の空気とリンクするものが望ましい。
と、なると、、、?(本棚をゴソゴソ。。。)
ヘミングウェイ「老人と海」? ・・・たしかに紀行文としてぴったりだけど、なんかこれを砂浜で広げていたら、いかにも過ぎてハズカシい感じ。
サリンジャー「ナインストーリーズ」、サンデグジュペリ「夜間飛行」とか? ・・・旅本ぽいが、海外旅行向けかしら。
国内作家で、「南」っぽい人といえば、吉本ばなな、山田詠美、村上龍、田口ランディ、とか? ・・・う〜ん、最近の気分じゃないかな。
困った挙げ句、
友人の書店をたずね、アドバイスを乞う。
そこでもらったスタッフYキチの推薦から1冊。最近ハマってる作家さんの新刊から1冊。うちの本棚でホコリをかぶっていたものの中から1冊。
ようやく、めでたく今回、離島に一緒に旅立つ本たちの決定です。
南の島のティオ(池澤夏樹)
南の島を舞台に少年の目線で描かれた「童話」風物語。
龍宮(川上弘美)
なんとなく、ヌメヌメっとした川上ワールドが沖縄に合いそうで。。。
ランゲルハンス島の午後(村上春樹/安西水丸)
困ったときの「ハルキ」だのみ!
ちなみに相方はコレ、だそうです。
ちょっとピンぼけ(ロバート・キャパ)
こんなことをグズグズ悩んでいたら、ぴったりな指南書が、今日発売になってました。
BRUTUS 11/1号
旅に持っていく本!全263冊。
もっと早く出してよっ。