
竹富の朝は早いです。
6時頃から牛や鶏が鳴き、人々も動きだします。
朝の日差しはまだ柔らかく、それでもモノの影をくっきり描き出していて、南国らしい。
前日ほぼ眠れていなかったこともあり、ふたりともグッスリ。朝ご飯もモリモリ食べてから、今日はまず、竹富に来たならやはり一度は・・・と、水牛車に乗ってみることに。

ほぼ朝一番の時間帯でしたが、日帰りのツアー客も港からマイクロバスで到着し、待合所も混雑。
現在、竹富島では2社がこの牛車観光を行っているようですが、私たちの利用した新田観光が元祖らしい。泊まった民宿と同じ家族がやっているので、宿泊客は半額にしてくれます。

定員いっぱい(50人くらい)を乗せて、水牛はまさに「牛歩」のスピードで進みます。
どうしても虐待のような気がして可哀想と思ってしまうのですが、これくらいの重さは水牛にとってはなんともないそう。
道も自分で覚えていて、内輪差も考えながらカーブも曲がります。
どのくらいの賢さの動物なのか、水牛に関してはまったくわからない。。。

部落をのんびり巡りながら、最後にガイドさんが三線を取り出し島唄「安里屋ユンタ」を唄います。一度は耳にしたことがあるこの唄ですが、「本歌」と呼ばれる昔ながらの歌詞を唄える人は、もう少ないらしい。

ガイドさんが唄い始めたら、水牛の歩みが突然早くなる。もうまもなく終わりだ、早く帰って休みたい、と思うからだそう!なんだ、早くも歩けるんだ(笑)。
水牛車の旅、所要時間は30分弱でした。
新田観光 水牛車めぐり
料金 大人1000円 小学生500円
TEL 0980-85-2103
レンタサイクルを借りて、島をぐるりと廻ってみることに。
まず向かったのは、コンドイビーチよりさらに南、島の南西側にある「カイジ浜」。
こちらの海も、じゃ〜ん!こんなにキレイ♪

カイジ浜は別名「星砂の浜」と呼ばれていて、星のかたちの砂がたくさん混じっているんだそうです。
私たちも探してみると、私は全然見つけられず。。。相方が、ホレ、ホレ、と見せてくれます。

珊瑚や貝殻も、きれいなものがたくさん。探し始めると止まらなくなります。
でも、こんな膨大な数の珊瑚も星の砂も、みんな昔は生きていたものたちの化石だと思うと(星砂も、砂ではなくて、そういう夜光虫がいたんだそうです。)ちょっと背中がススス〜となる。海はスゴい。

日差しも強くなってきたので、がじゅまるの木の木陰でごろりんとひと休み。
んんんーっ。この時間をずっと待ってました。。。
波はほとんどなく、ちゃぷちゃぷする程度。風は少し吹いているけれど、なぜか本州の海のように潮風に吹かれてもベタベタしてきません。これはなんでなんだろ?
ウトウトしてみたり、本を開いたり。
背後からガサゴソと音がしたので、振り向くと、牛(水牛でななく、たぶん肉食用の黒い牛)がすぐ真後ろで草を食んでいました。
ごめんなさい、あなたの場所だと知らなかったので!
でも、そのまましばらく同居させてもらいました。

さて、今日もお昼です。
水牛車から見えたオープンエアなお庭が気持ち良さそうな「グリルガーデンたるりや」へ。
ソバはソバでも、ここのおそばは一見、本州でも見慣れたザル蕎麦風。それでも一口食べたら、いつもの蕎麦とはまったくちがう喉越し。どちらかというと、うどんやひやむぎのようなツルツル感。ここの「縄文ざるそば」は、八重山でとれる黒米を使った珍しいおそば。わさびを効かせたおつゆで、一気につるつる〜っと食べれてしまいます。またもやウマし!
昼間っから、とーぜんのように飲むオリオンビール!お隣では、真っ昼間から泡盛ロック♪それもアリなのです。
グリルガーデン たるりや
住所 八重山郡竹富町竹富384
電話 0980-85-2925
時間 10:00〜16:30、18:30〜24:00

お腹も満たされて、次に自転車で向かったのは、島の反対側、東側にある「アイヤル浜」。
島の中心部から、真っ白な珊瑚のでこぼこ道を15分くらい。集落からはだいぶ離れているので、自転車でなければきついです。
そのぶん、日帰り客なども来ないので、他の浜よりもっとのんびり落ち着いています。
日差しがだいぶ強くなってきて、帽子がないとクラクラしそう。

アイヤル浜に到着。
向こうに見えているのは石垣島の西側です。
こちら側は風がかなり強かった。

相方がなにやら取り出したのは、途中で買ったサーターアンダーギーとシークワーサージュース。
お菓子屋さんのオバァが「揚げたてだから美味しいよ〜」と言っていた通り、このアンダーギーの美味しいこと!こういうところで食べるから、また美味しいのかしら。
さっきのおそばもどこへやら、あっという間に8個完食!
浜辺ではルアー釣りをする人も。相方は羨ましそうに眺めてました。次回は釣りもね!
まもなく夕暮れ。港の方を廻ってから自転車を返却。
そして、今日のメインイベントでもある「西桟橋から見る夕陽」を見に出かけます。
日没よりもだいぶ早く着いてしまいましたが、桟橋のいちばん先っちょに腰掛けて、真正面の太陽が少しずつ沈んでいくのを待ちます。
この頃には風も冷たくて、長袖を羽織るくらいの涼しさ。

雲が出て来てしまったけれど、それでもゆっくりゆっくり、水面を次々ブルーやオレンジに染めながら、西表島の向こうに沈んでいく夕陽は、言葉をなくす美しさでした。
2日目の夕食は、宿でなく、外で食べることにしました。
宿から歩いても2〜3分。どうやら最近できたばかりのような居酒屋さん「しんめいなあび」へ。島では珍しい赤提灯が目印です。

注文したのは、島もずく、あんかけそば、ソーメンチャンプルー、グルクンの唐揚げetc...
沖縄の県魚でもあるグルクン、初めて食べましたが、白身がもっちりしていて、唐揚げだと頭も尻尾も骨もまるごと食べられます。
普段から大好きなもずくも、こっちのものはやっぱりしっかり太くて、あんまり酸っぱすぎない、そのままの味でいただきます。
お酒は八重山の泡盛、「八重泉」と「請福」を飲みくらべ。
途中から、ゆうべ宿で一緒だった、一人旅の女の子アヤちゃん(地元がとっても近くでした!)も一緒になっての酒盛り♪
竹富島には、ホントに一人旅の女の子がたくさん来てました。八重山は、女の子ひとりでも安心で人気だそうです。
アヤちゃんはこのあと、西表へ渡って帰るとのこと。軽井沢にも遊びに来てくれることを約束して、お別れ。。。(西表のカヌーは楽しめたかしら?)
牛車にサイクリング、夕陽に酒盛り。
竹富島での2日目はこうして過ぎていきました。