いよいよ竹富島を離れる時がきました。
最後に「なごみの塔」と呼ばれる展望台に登って、赤瓦の屋根が連なる島の町並みを見納め。
のんびりした時間を、ありがとう。また必ず来たいです。
民宿のおかあさんは「今度は祭りの時においで」と見送ってくれました。
オジィは、港まで送ってくれた後、車の中から、小さく手を振ってくれました。
また会えるときまで、お元気で。。。
初日に続く2度目の石垣島上陸。
港付近をぐるりとしながら、簡単にお土産などを買って、レンタカーを借りに行きました。
コンパクトタイプはすべて予約でいっぱい。石垣島での24時間のお供は、キューブ3シート(無駄に広〜い!)となりました。
いざ、石垣島一周ドライブのスタート!
島の形をなぞるように、海沿いをぐるーっと国道が走っているので、道に迷うことはありません。
反時計周りのコースで、東側から向かいます。
右手に海、左手に牧草地や山を見ながらの、のどかな街道沿いに、偶然目に入った「珈琲自家焙煎」の文字にひかれて、相方が車を寄せました。
珈琲豆のテイクアウトが出来るか聞いたところ、そこまでの量は間に合っていないとのこと。
それでも、ドライブの休憩がてら、お店で頂いてみることにしました。
オリジナルのゴツッとしたカップで出してくれた珈琲は、豆自体に甘さのあるような優しい味わい。
ここ「人魚の里」のご夫婦は、島内で唯一、珈琲豆を栽培から焙煎まで行っている方。お店にいた奥さまが、台風などの厳しい自然環境の中での栽培の苦労話をしてくれましたが、基本的には、島ンチュらしい、明るくおおらかな気持ちのよい人。島のきれいな写真を見せてくれたり、妹さんが群馬に嫁いでいることなど、ゆっくりお話をした後に、帰り際には、冷たく冷やしたドラゴンフルーツを食べやすいように割り箸に差してくれたものを「ドライブ中にどうぞ」と渡してくれました。
珈琲一杯で、嬉しい出会いです。
続いて立ち寄った「玉取崎展望台」。エメラルドの明石海岸の向こうに、平久保崎までの半島が見渡せます。
地元の人でもわざわざ訪れるという評判を聞き、やってきたのが「明石食堂」。
またまたおそば!でももう、この旅ではラストソバです。
たしかに、ここのソーキはすごかった!トロトロに煮込まれていて、口に入れるなり溶けちゃうようなお肉です。それが、どど〜んと、おそばを覆うように乗っかってきます。
ここまで食べれば、島そばに思い残すことはありませんっ(笑)。満足!
明石食堂
住所: 石垣市伊原間431
電話: 09808-9-2447
営業時間: 11:30〜15:00 17:00〜21:00
定休日: 月曜 火曜
お腹も満たされたところで、いったん市街地まで戻ります。
お土産を買うなら地元のスーパーがオススメ、とのアドバイスを思い出し、カゴいっぱいに、泡盛や黒糖のお菓子、インスタントの沖縄そば、調味料などを買い込んで、ついでに郵便局に寄り、一気にエイッと「ゆうパック」で送ってしまいました。荷物も軽くなり、よしよし。
今度は島のど真ん中を走る道で、北側の石垣のビーチの名所、川平湾を目指します。
途中、島の中心にそびえる於茂登(おもと)岳のふもとのトンネルを越えます。トンネルを過ぎれば、また目の前には青い海が開けます。
川平湾に到着。
時間によって刻々と色を変えるという海の青さが有名ですが、私たちが着いた頃は夕方近く、少し暗めのブルー。それでも、とても鮮やかでした。
いかにも観光地っぽいお店が並び、ツアーの団体客が右往左往していたのには、少々閉口してしまいました。。。(特に竹富の浜辺ののんびりさと比べてしまうと、人の多さに落ち着けない気分でした。)
この川平から、今晩のステイ先となるホテルはすぐ近く。半島の裏手にあたる底地ビーチに面した「シーマンズクラブリゾートホテル」に向かいます。
ひょんなきっかけから、石垣在住の方に紹介してもらったこのホテル。
昨日までの民宿暮らしから一転、ようやくハネムーンらしい雰囲気に(笑)。
おまけに、ハネムーンと伝えておいてもらったために、通常のスタンダードツインの価格でジュニアスイートのお部屋を用意してもらっちゃいました!
お部屋に足を踏み入れてビックリ〜。広いっ!
ホテルは全室オーシャンビューですが、さらに角部屋なのでコーナーが広いテラスになっていて、マングローブの林の向こうに湾を一望できます。(バスルームもオーシャンビュー♪)
日頃こんなお部屋と縁がないふたり。広いスペースに所在なくウロウロしてしまいました(笑)。
夕暮れの浜辺に散歩に出かけます。
ゆるやかに弧を描く底地(すくじ)ビーチは、緑の林をバックに真っ白な砂浜、波も穏やかで遠浅。波に浮かんだり、浜辺で寝転がったりするには最高のビーチです。
もう一日ここでのんびりしたかったなぁ。。。
旅の最後をしめくくる夕陽。
最後まできれいな空に恵まれました。
最後の夜の晩餐はホテルのレストランへ。
地元の沖縄料理からエスニックなものまで、コースでもアラカルトでも選べる多彩なメニュー。
「石垣島地ビール」(ハーフ&ハーフが特に美味い!)や自家製サングリアも美味しくて、島豆腐や石垣牛のタタキ、新鮮なお刺身、ぷりぷりの海老フリットなどと一緒に、お腹はちきれそうなほど、食べて、飲んで、しまいました。
真っ黒な海を眺める夜のテラスに出てみると、「ホーホー」「ウキャキャキャ」と、普段聞いたことのない生き物たちの鳴き声が静寂に響きます。
あらためて、遠くに来ているんだなぁ、という思い。
離島での最後の夜。
もうあと2日、いや、1日、、、と、思ってしまうけど、たぶん、これくらいのところで帰るのが、一番いいのかもしれないな。