10月4日・5日の週末に行なう「
BOOK-NiCK(ブックニック)」まで、あと2週間となりました。
「ブックニック」は、今年で4回目を迎える「本」をメインにした小さなお祭りです。
本と触れ合う場所は、本屋さんや図書館などの施設だけには限らない。
森のなかだったり、木漏れ日や風を感じられる場所で、本を選んだり、読んだりすることができたら、また新しい出会いや愉しみが見つかるのでは。
本来はインドアで独りで触れ合うはずの「本」を、あえて「自然」のなかにひっぱりだしてみたい。
それも、この「麦小舎」のある標高1100mの山麓という環境だからこそ体験できる「場」をつくってみたい。
ブックカフェを始めた頃からのそんな思いをカタチにしてみました。
そして、どうしても夏場にばかり集中してしまうよそからのお客さんに、秋の北軽井沢にも足を運んでもらいたい(北軽井沢の秋は最高に美しいからです!)という思いから、このシーズンを選びました。
2011年の1回目は、麦小舎の庭に小さなブックマーケットを。店内では、岸田衿子さんを偲ぶ朗読とコンサート、伊藤まさこさんのブックショップ、自分だけの写真集をつくるワークショップ、ブックパッカーなどを開催しました。《
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2012年には、会場を麦小舎と「ルオムの森」の2ヶ所に、期間を10日間ほどに延長して、谷川俊太郎さんと長嶋有さんのトーク、佐野洋子さんの版画の展示と本屋さん、ブックマルシェ、ワークショップとライブを組み合わせた一日を通してのイベント、東北ブックコンテナ+東北のおやつ、製本ワークショップなどを開催しました。《
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昨年から、会場を「北軽井沢ミュージックホール」をお借りしての開催に。(村の人に昔から親しまれるこの味わい深くて可愛らしい場所をいつか何かで使わせてもらいたいと思っていたので、お借りすることができるようになり、住民としてもとても嬉しいことでした。)
ステージを使ってのブックマルシェ、普段から交流のある仲間たちのフードやクラフトのブース、森の散策や初めてのzineをつくるワークショップ、編集者・若菜晃子さんのトーク、そして画家nakabanさんとピアニスト・トウヤマタケオさんによる幻橙会「ランテルナムジカ」.......《
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毎年、試行錯誤を重ねながらなのですが、少しずつこのイベントを楽しみにしてくださる方も増えて来ているように感じます。
そして今年、2014年の内容については、公式サイトで随時お知らせをしている最中ですが、ここで少し補足と余談、ウラ話を。
イベントの中心となる「森のブックマルシェ」には、前回より3店舗多い、計11店舗の古書店・セレクトブックショップが参加します。
実店舗の有る無しなど形態はさまざまですが、いずれも個性的な、そしてなにより「本の仕事が好き!」という気持ちが伝わって来る店主さんばかりが揃います。
出店数や本の量だけでいえば、ブックニックのマルシェはまだまだその他の古くからある古本市や、今あちこちで行なわれるようになったブックフェス系のマーケットには及びません。
ただ、共通して言える特長は、経験は浅かったり規模は小さくとも、本そのものや本のある暮らしを大切にしていて、これからも本を通じてコミュニケーションを図っていきたいという前向きで明るい気持ちを持った皆さんであること。
そしてその店主さんが会場で直接、お客さんとやりとりして下さること。
その2つを大切にしたいため、私たちがこれまで直にお付合いしたことがあり、また、実際に会場に本を運んでくることのできる出店者さんに限られています。
ふだん本屋さんのないこの村に(このことがとても寂しくやりきれないのですが)、これだけの出張本屋さんがやってくる機会は、ブックニック以外にありません。
そして、古本やリトルプレスとの出会いは一期一会です。
それぞれのお店がイチオシを揃えてきてくれますので、ぜひゆっくり時間をかけて覗いて、手に取って、ページを捲って、話しかけて、そのとき、その場だからこその本との出会いを楽しんで頂けたらと願っています。
ブックハンティングの合間に立ち寄ってもらいたいのが「nakaniwa ピクニック」ブース。
その名の通り、会場の中庭をぐるりと囲む渡り廊下部分に、パンやお菓子、古道具、クラフトや雑貨のお店が並びます。
今年も、初参加のお店も増え、さらに多彩な内容となっております。
クラフトや雑貨のブースでは、当日、短時間で気軽に参加していただけるミニワークショップも準備してくれていますので、ご家族連れの方など(大人が古本市に夢中になっている間のお子さん向けとしても!)ぜひご利用ください。
上記のマルシェでの「本を選ぶ愉しみ」のほかに、ブックニックでぜひ体験してもらいたいのが、お客さんが主役となる「本と遊ぶ愉しみ」です。......
つづく!