イベントにすっかり気を取られているうちに、秋がだいぶ進んでいた。
北軽井沢はとにかく、秋がいい。
夏しか知らない人に、この時期の北軽井沢を知ってもらいたくて、「
ブックニック」をこの秋の初めに設定しているのだけれど、準備に忙しく、自分が風景に目もくれられないのでは、本末転倒。少し複雑。
とにもかくにも、春を過ぎたあたりから少しずつ動いてきたイベントは、先週末に終了。
その顛末は、
ブックニックのwebページに長々と残したので、よろしければそちらを。
その秋。
夏の後半から気温も低く雨も多かったことから、今年の紅葉はあまり期待できないのでは、という懸念が、おおよそ当たってきたような。
森を覗き込んでも、鮮やかな色づきはごく一部。
色のよい葉っぱにも黒い斑点が多かったり、全体的に俯瞰しても茶枯れて彩度は低め。
だからといって残念かといえばそうでもない。
自分も年を取ったせいか、年々、色の鮮やかさよりも、いい感じの「枯れ具合」にグッとくるようになった。
いわば「枯れ専」。
自然のものは、枯れても、朽ちても、美しいのだから、感心する。
枯れ草、枯れ花。
枯れ専の大先輩だった岸田衿子さんがまだお元気だったら、枯れトークに花を咲かせたかったなあ。