数日前、しばらく寒さが緩んだ日が続いた未明、轟音とともに屋根に積もっていた雪というよりはもはや氷山の欠片のようなかたまりが落下。
12月から少し融けては積もってと層を重ねていたので、厚みは3〜40cmほど。
(毎年、これを頭に受けてはひとたまりもないなと思うけれど、なんとかうまく避けている。居候猫たちも。)
毎年恒例、冬も終盤を迎えた合図。
ここから、本当に春を実感できる4月過ぎくらいまでが、実はまたねちねちと長いのだけど、競馬で言えば第4コーナーは曲がりきった。
あとは直線をゴール目がけて走り抜けるだけ。
(現実の足元は、ぬかるみだらけの超重馬場で、そうかっこよくは走れないのですが、気分的なイメージです!)
その合図と陽気を目覚ましに、頭だけ先に冬眠生活からのそっと起き出したようで、このところ急に、ほらほら動け、動け、とせっついてきてやかましい。
そうは言っても、体も、周囲の環境だって、急には変わるものではないのだから、まあまあ焦りなさんな。
もうひとつの頭でなだめつつ、準備体操くらいは始めていかないとな、、、な、今日この頃。
暦もめくれ、今月はすでに遠出の予定もあったりして、ほんとうに日々、加速していきそうです。
挨拶のあとには「お店はいつからですか?」と聞かれることも増えてきました。ありがたし。
こちらは例年同様、雪融けのぬかるみが落ち着く4月半ばを予定しています。
今月半ばにはスケジュールもお知らせしないとですね。
準備体操を兼ねて、こちらもすっかり開店休業フリーズ状態だった『キジブックス』のオンラインショップをちょこちょこっと更新しています。
たとえばこんな本を___
昨年秋に発売された、谷川俊太郎さんの詩と、注目の若手女優・小松菜奈さんをモデルにした写真詩集『雪の国の白雪姫』。
他ならぬ、ここ北軽井沢の冬の森が舞台になった、美しい一冊です。
昨秋、俊太郎さんのお孫さんでスタイリストの谷川夢佳さんが麦小舎にいらした際に紹介してくださり、ここでも扱わせていただくことに。
フォトグラファーのtsucaoさんが切り取る雪の雑木林の風景や、ストーブの温もりが暖かそうな谷川別荘の様子は、見れば見るほど北軽井沢の冬の美しさそのものを捉えていて、実際にこの地にいる私は、窓の外の風景と本のなかの景色がシンクロする、不思議な体験をすることができました。
なかなか口でうまく伝えられない(そして実際にも見に来てもらうことが難しい)北軽の、冷たいけれど暖かな冬の美しさ。
これからは、この本を紹介して「ほら、見て、見て!」と言えることができるので、嬉しいです。
この冬はそろそろおしまいですが、いつでも心にシンとした時間が欲しいときに、開いてみたいと思います。
《※こちらは「新刊」です》
http://mugikoya.ocnk.net/product/306
アメリカで70年代以降ベストセラーとなった、日曜大工のガイドムック「Sunset Books」シリーズから、洋書版と日本語訳販が数冊、入荷しました。
椅子やテーブル、小さな日用家具の作り方が、写真とイラストで紹介されています。
作り方の部分は、アメリカのものらしく“ざっくり”だったりするのですが(なので、多少の基礎知識がある方にお薦めです!)、日本のDIY本ではなかなか見られないデザインや、全体を通して70年代のインテリアが垣間見られるのも面白く、アイデアの素になりそう!
春からの新生活に向けてちょっと何か作ってみたいなーという(私たちのような)気分の方がいましたら、ぜひ!
http://mugikoya.ocnk.net/product/319ほか
そのほか、
*「murren」最新号:琉球切手
http://mugikoya.ocnk.net/product/318
*「Angelica」
http://mugikoya.ocnk.net/product/305
フォレミのバックナンバーなどもお求めいただけます。
このあとも少しずつですが更新していきますので、覗いてみてください。
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キジブックス オンラインショップ
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そして、イノシシ注意報の続報。
4〜5日前には、家のすぐ前を、おそらく前回と同じ2頭がのっしのっしと歩いていくところを目撃!
ピンぼけですが姿を捉えました。
大きい親のほうは、かなりの大型。近くで見ると牛かと思いました。
小さい子のほうは、胸のところの毛が白く、しきりにこちらを気にしていました。
雪の降るなか、しばし睨めっこ。
こうして離れて見ている分には、野生的な姿は迫力がありかっこよく、しばらく見とれてしまったのですが…。
まだまだ接近中につき、要注意なのです。