【11】薪づくり
嵐のような低気圧が過ぎて。
これで春の長雨のトンネルからも、ようやく抜けたでしょうか。
ただでさえ、季節の変化が一進一退の山麓の4月ですが、今年はさらに不安定。
雨つづきに加えて、気温も低く、植物も「さあ、芽吹くか!」と思ったら、ストップがかけられてしまったようで、見ているこちらもハラハラ。
苗植えが始まったばかりの農園でも、お天道様の顔色を見ながらのもどかしい日々となっているよう。
このあとの予報を見れば、晴れ間が安定してくるようなので、ここから一気に忙しくなりそうです。
北軽井沢では、ようやくコブシが咲き始めました。
桜の蕾はまだ固く、開花はあと一週間くらい先、例年どおりGW期間中となりそうです。
[ 4/24追記 ] 暖かくなったおかげで勢いづいて、すでにちらほら開き始めました!見頃は来週いっぱいとなりそうです!
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この進むに進めぬはがゆい「待ち」の時期にしておくこと。
それは、早くも次の「冬」への準備、薪づくりです。
私のようなサボリストは、ようやく終わったばかりの冬のことなんて考えたくなーい、とブツブツ言ってしまうのですが、実はここでやっておくかどうかが半年後に大きくモノを言います。
雨が上がったのを合図にチェーンソーを引っ張り出し、まずは剪定を兼ねて庭木の伐採。
そのまま薪の長さに切りそろえ、太いものは薪割り。
さらに、ストックをしておいたまま雪に埋もれていた丸太も引っぱり出して割る。
細い枝は焚き付け用にまとめて。
伐採も薪割りも、秋・冬のうちにやっておければよいのですが、葉が散ってから雪に埋もれるまでの時期が早すぎて追いつかない。
5月以降、夏から秋までは、成長期の木にも可哀想だし、自分たちもまとまった時間が取りにくい。
雪が融けてから芽吹き始めるまでのこの一瞬の時期に、どれだけがんばっておけるかが勝負なのだということを、幾年かを経験して気づきました。
わが家だけでなく、この時期は、村のあちこちからチェーンソーの音が響いてきます。
今まで薪づくり班はほとんど男手に任せきりできてしまいましたが、それではいかんと改心し、あらためてチェーンソーの使い方も習ってみることに。
(斧での薪割りはね、こっちはもともと案外やれるんですよ。スタミナがないのと飽き性なのが問題ですが…。)
伐っては割って、運んで、積んで。
黙々と繰り返していると、あっという間に時間が過ぎます。
作業をしていたら、ご近所の大工さんから「もし要るようだったら」と、木の“飛込み差し入れ”もやってきた!
ありがたや〜と頭では感謝しつつ、腰と腕はプルプル悲鳴を……
◎自分への備忘メモ:冬の間に筋トレをしておくこと!
数時間みっちり作業に勤しみ、夕陽が傾き始める頃には、シーズンを終えてスカスカだった薪スペースもだいぶボリューム復活。
「やったぶん」がきっちり目に見える、この充足感。
このあとのビールは間違いなく美味しい!
その前に、沸かしたてホヤホヤのお風呂で汗を流して…
薪に奮闘し、薪に癒される、薪づくしの一日が暮れていきます。