朝からカラリっと晴れて、風は澄んでひんやり。
目に映る景色の輪郭がくっきりして、全身の細胞が喜んでピンっと立ち上がる。
ひと月に(ひとつの季節に、かな)数回、そんな気持ち良い日がやってきますが、今日はまさにそんな一日。
逆を言えば、これからしばらくグズグズさせちゃうからお詫びに前もってどうぞ、とお天道様が計らってくれたみたいな。
走り慣れた峠道も、カーブのたびに景色がキラキラ光るので、無意識に、最近CMでもよく聴くので耳に残っていた曲を口ずさんでいました。
初めはほんとうに何の気なしに。
丘を越えて 行こうよ
真澄の空は 朗らかに晴れて
楽しい心
鳴るは胸の血潮よ
讃えよ わが青春(はる)を
いざ行け
遥か希望の 丘を越えて
何回か繰り返したところで、あ!と。
この道の先に、その歌の舞台の「丘」があるんだった。
そうと思い出したら、寄り道、寄り道。
こんなに最高の季節なのに、ふもとにはひとけなく。
それをいいことに、ほんとうに声に出して歌いながら坂道を登って行くと、そこにはやっぱりピカピカな「丘」が待っていました。
標高の低いところから散り始めているレンゲツツジも、まだまだ見頃。
緑の丘や谷間を点々とオレンジに染めています。
(一応「ツツジまつり」という幟もはためいているのですが、だーれもいないため、ひと山独占状態。もったいない…。)
ツツジのほかには、マーガレットが一面に。
これもこれで綺麗ではありますが、はて、昔はこんなに咲いていたかな。もともとの自生ではないはず。
(とはいえ可愛いのでパチリとしたのが、冒頭の写真。)
この「丘」が、あの歌の「丘」という証拠も、今さらですが撮ってみましたよ。
もちろん、浅間も間近に。
今日は風にあおられて、たまに強めに蒸気を上げていました。
山だって、気持ちよかったんだと。
レンゲツツジもマーガレットも、もうしばらく咲いていることでしょう。
このあとやってくる梅雨の晴れ間に、週末お店にいらっしゃる際にはその前後に。
ぜひ生の舞台であの歌を思いきり歌ってみてください。
なかなか爽快ですよ!
TOYOTAの回し者ではありませんが、CMって何?という方に↓