今日はどこにも出かけない休日。
早朝から、せっせと小屋作りに励む相方を見ながら、いつものようにぐうたらしている訳にもいかず、私にもなんとか務まるペンキ塗り作業をしてみたり、よし、久々に、、、と薪割り台に向かいます。
「よっっ・・・スコっ。」「よっっ・・・ガキ。」
情けなく空を切る音や、鈍くいやーな音があたりに響き、目の前の丸太がきれいに四つ割りになることは稀で、ごぼうのささがきのように皮が薄く向けたり、痛々しい傷あとばかりを残してちっとも割れない薪の被害者が続出。
「最後くらい、すぱっと気持ちよくヤッちゃってくれよ・・・」という、薪たちの悲痛な呟きが聞こえてきそう。ご、ごめんなさい。。。
たった段ボールが2箱埋まるくらいの量を終えたところで、既に腰も腕も重たーくなり、日頃の運動不足もあるけれど、つくづく、決して自分一人でのこの家での生活は無理であることを、あらためて痛感。
相方よ、これ以上の贅沢は言いません、ただ健康でいてください。。。
そんな悪戦苦闘の最中、なかなか割れなかった薪の真ん中から、固くとがった釘のようなものを見つけました。
よく見れば、これからまさに伸びゆこうとした枝の赤ちゃんです。
樹々の枝というのは、なんとなく表面に近い部分から出て伸びていくのかと思っていたけれど、こんな幹のど真ん中から生まれて、やっと表に姿を現し、やがて伸びて行くんですね。
これからという時に伐採し、切断してしまって申し訳ないけれど、きちんと美しく白い灰となるまで燃え尽くして、ありがたく暖をとらせてもらうからね。
そんなこんなの最中にも、小屋作りは地道に進んでいます。
徐々に、扉や窓などの開口部の位置も分かるようになってきました。
今日、たまたまうちを訪れた2組の家族のひと、両方に、「へぇ、ここをお店にするの?」と言われました。
いくら目指す店のタイプがこじんまりと小さなカフェです、といっても、いやいや、これはないですよ。1組のカップルが向き合って入ったら、それだけでパンパンです!
あらためてご説明。これは、お風呂の焚き口と洗濯機と倉庫のための、お勝手小屋です!
店舗部分には、まだまだこれから着手せねばなりません。
なにとぞ、ながい目で見守って下さいますよう。。。
(そのY家、K家の皆さま。今日はわざわざ来て頂いたのに、上がってもらうこともできず、申し訳ありませんでした。次回、激烈に寒い最高期に、みのもんたの紅白歌合戦でも見ながら、ぜひ熱燗を酌み交わしましょう。)
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なぜか庭に転がっている壷に、これまたなぜか気に入ってひがな一日乗っかっていた麦。
この季節、4時には、太陽は浅間の隣の黒斑山の向こうに姿を消し、すっかり夕暮れの気配が漂います。