もうひとつのクリスマスのプレゼント交換。
いつもクリスマスには、お互いに本のプレゼントを用意するのが、なんとなく「習わし」となっています。
それも、難しい内容のものや、本格的な読み物はあえて避け、ビジュアルのきれいな絵本やお料理本などが主流。
今回の私→相方は、
「
ポテトスープが大好きな猫」(テリー・ファリッシュ著・村上春樹訳 講談社)
訳者の村上春樹いわく「年取った雌猫好きの読者__世の中にどれくらいそんな人がいるのかわかりませんが__にはきっと喜んで」もらえるだろう、という1冊。
テキサスの田舎に住む気難しいおじいさんと、一緒に暮らす、猫のおはなし。
おじいさんと猫の醸し出す雰囲気が、けっしてベッタリ寄り添うのではなく、付かず離れず、それでも常に相手のことをそっと気にしている距離感が、なんともいえず、猫のことをよく知っている人が書いているなぁ、と思います。
おじいさんも人間臭く、この雌猫もとっても猫臭い。
あまり知られていない作者のこの作品を、本屋でたまたま見かけて「これを訳そう!」と思った、という村上春樹も、さすが猫好き、よくわかってます。
「釣り」「猫」「村上春樹」というキーワードが揃い、めでたく我が家の「猫本」に加わりました!
続いて、相方→私、は、
「
絵本からうまれたおいしいレシピ1・2」(e-mook 宝島社)
前から本屋さんで気になっていつつも、なかなか買えずにいた2冊。嬉しい♪
おいしいレシピのつまった絵本の代表ともいえる「ぐりとぐら」(あの黄色い大きなカステラは永遠の憧れ!)や、「ハイジ」に出てくる白パン・黒パン(この白パンに出会ったときのハイジの表情は、いまだに忘れられません!)などのレシピが、初心者にも簡単にできる配合で紹介されています。
早速気になっているのが「長靴下のピッピのジンジャークッキー」や、「大どろぼうホッツェンプロッツのプラムケーキ」、「大草原の小さな家のチキンヴィネガー煮込みパイ」などなど。
小さい頃に絵本で出会った料理やお菓子のメニューは、そのビジュアルの影響も大きいのでしょうが、「レモンパイ」や「トライフル」というような、身の回りで見た事もないような横文字の、甘く秘密めいたネーミングがとても印象的で、いったいどんなものだろう、とワクワク想像していたものでした。
幼稚園から小学校低学年の頃、ヨーロッパ風のお姫様や妖精などが出てくるお話に憧れて、自分でも真似をして、よくお話を作っていました。ある日、「そんな外国の人が主人公のお話ではなくて、もっと自分に身近なことも書きなさい」と父に言われて、唐突に「お千代」という女の子が主役の、時代劇ばりのお話を書き出したことを思い出しました(笑)。
父が言いたかったのは、そういうことではなかったのでしょうが。。
あれから20数年の時が過ぎ、自分で「レモンパイ」なんかも焼いたりできる大人になったんだなぁ、、、なんて、ちょっと想いを馳せてみたりしてしまう、レシピ集です。