春のようなねっとりとした風の吹いた日。
朝からちょっとしたトラブルに見舞われ、肉体的にというより、精神的に軽いショック状態が続いて、「こりゃダメだ」と早めの帰宅。
いつもは真っ暗な夜の森を抜けて帰ってくるのだけど、夕方、陽が落ちる前の峠道は、ちょうど浅間の端っこに太陽が沈み、あたりが一瞬、金色に包まれる。
その金とブルーの混じったなんともいえない色をバックに、裸んぼうの木が、上手な切り絵のように浮かび上がって、とてもキレイ。
平日の夜はたいてい、相方が手早く(それでもかなり凝った感じの)一品料理を作る。
珍しく早く帰れるこんな日は、『和食の基本』という本に出て来そうなチマチマ純和風の献立に。
冷凍しておいた干物を七輪で焼く。それに、きんぴらごぼう、ホウレン草のおひたし、刻みネギ入り納豆、春菊としめじとエノキのお味噌汁、そして頂いたつやつやの魚沼産コシヒカリ。
美味しいご飯が主役のメニュー。
モソモソと調理しているうちに、だんだん気持ちも落ち着いてきて、食べる段にはモリモリになる。そして、食べ過ぎる.....
今日みたいに、一瞬気を持たせるんじゃなくて、早く本物の春がこないかな。
草木が芽吹いたり、青々と茂ったりするなんてことが、夢か幻のように思えます。。。
冬はもう、うんざり!