治ったと思ったのに、昨日の夜にまた熱が出て、ちびちびあがくのはよそうと、今日もお休みをもらう。
今週はひたすら風邪に振り回された。
病気はつまらない。もう飽き飽き。
一日中パジャマのまま、こたつを中心にダラダラする。
トリノも見るけど、熱狂できないから、すぐに消しちゃう。
野良猫の「クロ」がひがな一日、野太いしゃがれた声で、麦を呼び続けてる。発情期らしい。麦は困った顔をしている。
相方が、お店のロゴマークを考えて、紙にたくさんかきなぐっている。テーマはネコとコーヒーと本。なにやら火星人みたいなのがうごめいている。横からもっとあーせいこーせいと茶々をいれる。
何もしていないのに、あっという間に夜。
クウネルで高橋みどりさんが紹介していた「じゃがいもとチキンのローズマリー蒸し」を作る。
クリスマスの贈り物にもらったローズマリーツリーからいくつか摘み取って。
スーッとした香りが病人の鼻にうれしい。
ようやく味覚もわかるようになってきた。
そう、病気で何がつまらないって、やっぱり食事が美味しくもまずくもなく、どうでもいいやと思っちゃうこと。
それって、生活するパワーを萎えさせることだから、やっぱり美味しく食べれるって、幸せなんだなぁー。
風邪をひいて、ここ1〜2ヶ月関わってきた仕事の一線(ってほど大袈裟なものじゃないけど)から謀らずも脱線して、(ゴールは目前なんだけど、)張りつめてたものが途切れた。
なんていうか、いい意味で。
ある一方では、自分が100%全力を注ぎたい内容ではないために「別にどうなったっていいんだ」と半分逃げ腰でいるくせに、もう一方ではA型乙女座の悲しい性か、一応任されている以上きちんと評価されるものにしなければ、と矛盾した状況で、なんだかジタバタしていた。
で、そこから出て来るモヤモヤしたものを、周囲の人にぶつけたり、トゲトゲしたり、つっけんどんになったりしてた。
でも、こうしてあたしが寝込んでずーっと引きこもっていたって、そんなもの、どうにでもなる。
どうにでもなることに、トゲトゲしてるなんて、くだらないし、もったいない。
トゲトゲなんてしないで、楽しいと思える範囲で、やれることをやろう。
とか、思えたり。今は、ね。
しつこい風邪にも、ちょっとした功名はある。