(注1:東京では、よく歩道橋に登ります。)
(注2:今回、特にダラダラと長いです。お時間のある時に...)
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東京に行くと、必ず足が向いてしまうのが、青山・表参道界隈。
ここは、学生時代のアルバイトから始まり、こちらに引っ越す直前までの職場に至るまで、私にとって何かと縁の深い場所。
数々の転職を重ねた20代...(汗)、ざっと振り返っただけでも、5つくらいのかつての勤め先が、このエリアにあります(もしくは、ありました)。
なぜ集中しているかというと、おそらく私の選ぶ職種が、インテリアや雑貨、ブックショップなどのジャンルに偏っており、そうしたお店が集まっているのが、この界隈だから、ということになるでしょう。
(これがまっとうなOL路線を歩んでいれば、それはそのまま丸の内や新宿、品川などに置き換えられるのかな。。)
だからといって、お洒落ライフを満喫していたかと言えばそうでもなく、軒並み並ぶブランド店はちらちら眺めながら素通りし、どこの街にもあるコーヒーショップでお茶をしたり、夜には赤提灯の居酒屋さんで飲んだくれて246沿いを千鳥足で歩いたりしていた訳で、そのエリアの「使用法」としては、だいぶ間違った使い方をしてきました(笑)。
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前置きが長くなりましたが、とにもかくにも、久しぶりの私の庭「オモサン」!(笑)
まず向かったのは、青学脇の路地にある「
オルネ・ド・フォイユ」。
パリ郊外にあるようなお店をイメージしたショップには、フランスから仕入れたアンティークの雑貨や食器、布モノ、家具が、センスよく並びます。
もとは、フランスのヴィンテージポスターや、蚤の市で見つけた小物などをいち早く日本で紹介したネットショップが始めたリアル店舗なだけあって、その品揃えやセレクト商品には、よその真似ではない質の高いオリジナリティを感じます。
私の今回の目的は、このショップ自体、というより、期間限定オープン中の企画展「恵文社 in Tokyo」。
言わずと知れた京都のブックショップ「
恵文社一乗寺店」が、こちらの店舗内にちっちゃくお店を開いちゃうというもの。
本店のお店には、なかなか行きたくても行けないので、この機会に、と前々から楽しみにしていました。
お店の奥の一角を利用したスペースには、古本や手作りのリトルプレス、マッチ箱やポスターなどの紙モノ小物がずらりと並び、想像通りの「恵文社ワールド」が広がっていて、ひとり「これよ、これこれ」とニヤけて、怪しい客となっていました。
小さなスペースなので、あっという間に見れてしまいますが、ゆっくり3周ぐらいグルリとした末、本2冊と、型絵染めのマッチ箱を購入。
ショップの方でも、思わずアンティークのカゴに一目惚れ。15分くらいじっと見つめ迷い続けた挙げ句、「だってわざわざ来たんだし..」と、誰に言うでもない独り言で自分自身を納得させ、一緒にお買い上げ。クロッシェレースをひいてパンを載せたらとってもよさそうな感じのカゴなのです♪
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すでにかなりの体力を消耗しつつ、続いて246を歩道橋で越えた「
青山ブックセンター本店」へ。
「一番好きな本屋さんはどこですか?」「これまでの人生で最も多く通った本屋さんはどこですか?」ともし質問されたら、私のそれぞれの答えとして上位にランキングされるのが、この本屋さん。
一時は「なくなっちゃうの?!」と心配もしましたが、そのままの形で残され、ホントに安心。
エスカレーターを下った半地下なロケーションが落ち着くからか、フロアとしては単純な長方形のハコ型にジャンルごとに整然と並んだ本棚がすっきりと見やすいからか、ここに来ると隅から隅まで歩いて、2〜3時間はあっという間に過ぎてしまいます。
カートを転がして、手当たり次第に本を投げ入れる、ってヤツを、一生に一回でいいからしてみたいっ!
今回も夢遊病患者のように、あっちへふらふら、こっちへふらふら、最終的にはもう一体何が欲しくて欲しくないのかわかんなくなるくらいの極限の状態(名付けて『ブックサーフィン・ハイ』! エンドルフィン出まくり!!)になるまで彷徨って、ようやく3冊の本を抱えてよろよろとレジへ...。
大好きな本屋さんを後にする時の、何かを達成したような充足感と、大事な何かを諦めたような敗北感とがないまぜになったような、あの複雑な心持ちは、いつになっても変わりません!(分かってくれる方、いるかしら...)
ちなみに現在ABC本店では、ガラス作家イイノナホさんの
作品集発売に合わせて、展示が行われていました。
デザイナー皆川明さんの奥様でもある彼女の作るガラス作品は、繊細でありながら力強くもあり、とても魅力的。
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これにも懲りず、次に向かったのも、種類は違いながらもブックショップ。
(要するに私は「本屋中毒」で、在住の頃も2日に一度は大型書店を覗かなければ気の済まないタチだったけれど、今回のような久々な上京ともなると、「本」というカタチの情報をすべて見ておかなければ!という脅迫観念にかられてしまうようなのです...。)
コチラ、牛さんマークでおなじみの、「
COW BOOKS南青山店」。
ここでいいんだっけ?と恐る恐る分かりにくいカフェの入り口を入ると、あります。
大きなバックパックを背負った外人さんと、「sorry!」「あ、すみません」と、譲り合いながら書棚を物色しました。
さらに懲りも懲りずに、次なるは絵本で知られる「
クレヨンハウス」。
何を隠そう、ここも「かつての職場」のひとつだったり...。
地下1階、地上3階の館内は、かなりリニューアルされ、様子が変わっていました。
絵本も好きですが、私が特に好きなのは、3階にある「ミズ・クレヨンハウス」という女性を対象に揃えられた本のフロア。
食、自然、仕事、歴史、ジェンダー、戦争などのジャンルごとに、独自の選択眼で選びぬかれた、流行に流されない良書が並びます。
在職中にお世話になったフロアチーフの方にご挨拶を、と思いましたが、お買い物中のお母さんのためにお子さんに絵本を読んであげている最中で、邪魔したくなかったのでそっと見守ってしまいました。
こういう光景が自然にある本屋さんて、素敵だと思います。
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さあ、もうそろそろ、いい加減、本屋さんはいいのでは...?(ハイ。)
トコトコと表参道を下り、やってきました。
ボケボケショットでごめんなさい。噂の「表参道ヒルズ」なるところデス。
正直、建物にも、入っているショップにも、あまり興味はないけれど、意外なことにココにも「かつての勤め先(その2)」が入店したと聞き、本社勤務の旧同僚(今も現役)を呼び出し一緒に「見物」することに。
ステーショナリー・雑貨を扱う「
DELFONICS(デルフォニックス)」というショップです。
オリジナルダイアリーなど、結構出回っていますので、どこかで目にしたことがあるかもしれません。
このショップ名では渋谷パルコに続き2店目、ほかにも系列店が池袋、お台場、自由が丘などにあります。
ヒルズ族(っていうのかな)に仲間入りなんて、だいぶ出世しちゃいました♪
ショップにも懐かしい顔がいて、昔、他の店舗の立ち上げに携わった時のことなどが、懐かしく思い出されました。
店内を見ても、カッコいいわぁ〜と思う裏面で、ここまでするのはさぞかし大変だったこと...と、別の感慨が込み上げてきてしまったり。
単に「文具」「雑貨」と括りきれないような、ステーショナリーの魅力を教えてくれるショップです。
皆様もぜひお立寄りを!(って、宣伝しときましたよ、みんな〜☆)
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(お茶をするのも、結局いつもの知ってるお店で。
「Farmers Table」カフェのホットワインは、ほのかに柑橘系のいい香り。疲れたカラダにじんわりと...。)
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...と、「表参道ぶらり日記」となるはずが、ほぼ全編「書物妄執狂女の"めまいのする散歩”報告」となってしまいました。
興味のない方、お付き合いさせてゴメンナサイ。
→この日の翌日、また別の都内某所にて、「焼き物妄執狂」へと変貌します!(つづく。)