前略。
この夏、北軽井沢の片隅、ナラやミズキの雑木林に囲まれた一画に、小さなカフェをオープンします。
20数年前、浅間山を望むこの場所に建てられた木造の小屋は、ひとつの家族が自然の中でゆっくりと過す時間をそっと見守り、主の手により丁寧に、大切に維持され、住まわれ続けてきました。
3年前、住まい手は次の世代へと引き継がれ、小屋には毎晩灯りがともり、新しい暮らしが始まるようになりました。
新しい住人には、暮らし始める以前から、ある想いがありました。
ささやかなスペースではあるけれど、この小屋を開放し、ここに流れるゆっくりとした時間の流れ、深呼吸したくなるような清々しい森の空気を、訪れる人と一緒に感じられたら。
そして、小屋の住人がこの土地に惹かれたように、ひとりでも多くの人がここ北軽井沢を「いいところだな」と思ってくれたら。
その願いの先に、カフェというカタチが見えました。
若輩者の店主には、一杯の珈琲と、その時間のお供をしてくれる一冊の本を、用意することしかできません。
それでも、あたりに残る20年前から変わらない手つかずの森と、日ごとに表情を変える草木・花、そして木立の向こうからのぞく美しい山の稜線が、足りない部分を補ってくれることでしょう。
どうぞ「何もしない時間」を味わいに来てください。
そこから何が生まれるのか、店主にとっても楽しみでなりません。
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『
本とコーヒー 麦小舎』は、
7月29日(土)より、オープン致します。
(当面は、週末のみ営業予定。詳しくは後日upする営業カレンダーをご覧下さい。)
(地図やアクセスについても、追ってup致します。)
※なお、7月22日(土)、23日(日)もプレオープンdayとして、こっそり開けておりますので、このブログをご覧頂いている皆様、どうぞお待ちしております♪
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*トップの画像は、友人のイラストレーターに描いてもらった「麦小舎」のイメージ画です。
ロゴとしてこれから使わせて頂こうと思っています。
忙しいなか、ありがとう、eさん!